〜健康診断の受診〜健康経営優良法人認定へ向けての準備③
前回の続きです。
前回はこちら
今回から具体的になっていきます。
健康経営でまず重要になることは
健康診断を受けているか
ということです。
経産省の「健康経営優良法人認定」でも
協会けんぽの「銀の認定」でも
この健康診断の受診率がまず大切なチェック項目になります。
1.協会けんぽ
東京都の場合「銀の認定」を取れなければ、「健康経営優良法人認定」は取れません。
「銀の認定」を取得する際は、チェック項目100点満点中、80点以上取る必要がありますが
この「健康診断受診率100%」のところはなんと20点もあるのです。
上の健康企業宣言のチェック項目を見ると、健康診断受診率が100%はかなり大きなウエイトを占めていることがわかります。
2.健康経営優良法人認定
「健康経営優良法人認定」でも、
【経営者自身の健診受診】が必須項目となっているほか、
選択項目にはなりますが【従業員の健康診断の実施(受診率実質100%)】が入っています。
まず、経営者自身が毎年健康診断を受けている事
これが重要です。
そして従業員の皆さんです。
貴社では、従業員の何%が健康診断を受けていますか?
3.義務と補助金
事業者は従業員に健康診断を受けさせる義務があり、労働者は事業者が行う健康診断を受けなければなりません(労働安全衛生法第66条)。
定期健康診断を経営者も含めて全員が受診できるよう、勧奨の方法を整えたり、受診しやすい勤務環境を作るなど、実施する必要があります。
その分金銭的な負担も企業にかかってきますが、補助金なども色々あります。
協会けんぽの生活習慣病予防健診では、がん検診もついて、一万円以上の補助が出るそうです。
また、この補助は事業者健診としても活用できるとのこと。
このような補助金は色々ありますので、是非所属している保険組合にお尋ねください。
4.健康診断受診の本質
そもそもですが
銀の認定を取る
健康経営優良法人認定を取る
健康診断を受診する
ことが本質ではありませんよね。
そうではなく
●従業員の疾病を予防し、健康を維持増進することによって、会社の生産性を高める
●アブセンティズムやプレゼンティズによる経営損失を予防し、より良い経営に繋げる
など、
銀の認定も、健康経営も、健康診断も、
「より良い会社運営につなげていくこと」
これが、企業にとって大切なことだと、私は思います。
5.従業員が健康を害した時
私の周りにも本当にあることです。
・従業員が入院して仕事を数週間休むことになり、その負担が他の従業員に重くのしかかる
・休んだ従業員にとっても、その分の給与が減るし、医療費はかかるしで、経済的に負担になる
・従業員の高齢化で、このような事が頻繁に起こる
このようなことが頻発しては、経営側にとっても、従業員側にとっても、デメリットではないのかなぁ?
もう少し従業員の健康に配慮した何かを、企画したら良いのになぁ、と思う企業があります。
長期的に見たらこの労働損失や経済損失は、本当にもったいないです。
健康経営はダイエットと一緒ですぐには効果は出ないかもしれません。
しかし、この地道な健康教育が、企業に根付いて行けば行くほど、その威力を発揮していくと私は思います。
そういう意味でも、健康経営は本当に【投資】だなと私は実感しています。
6.まずやる事
①経営者が健康診断を受ける
②従業員の健康診断受診率を調べてみる
この2つですね!!
やってみてください。
megu
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