シニア選手に回り込みフォアハンド強打は必要か
回り込みは廃れちゃいない
両ハンド振れるのが当たり前になった現代卓球。
それでもなお使われるバックサイドの回り込み。
やはりチャンスボールに対しては余裕があればフォアハンドのフルスイングで決めたいもの。
他方で、回り込みにはリスクが伴う。
バックサイドに回り込んだ後にフォアに振られたら思いっきり飛びつかないと間に合わなかったりする。
強靭なフットワークが要求されるのだ。
それでは、年齢とともにフットワークが衰えてきたら回り込みはやめた方がいいのか。
シニア選手は実際に回り込みフォアハンド強打を使っているのだろうか。
一発で決めるべし
結論から言えば、
一発で決まる確率が高い場合にのみ打つべし
打つときは戻りを無視して思い切って打つべし
ということになる。
限られた観測範囲ではあるが70歳代くらいまでの試合では普通に回り込みフォアハンド強打は使われている。
しかし80歳代くらいになるとほとんど見られなくなる。
70歳代の試合でも、回り込みフォアハンドの後にフォアに飛びつくというのは珍しい。
決めに行って返球されてしまったらしょうがないという感じだ。
(ただし、回り込んでループドライブを打って戻るという戦法は使われている。)
基本的には、バックサイドに来ると読んで回り込んで一撃で決めることを狙って打つ。
これが70歳代の回り込み戦術だ。
連打が厳しくなるのが70代
動いて打つのが厳しくなるのが80代
年齢とともにできることは限られてくる。
進化より変化。
環境への適応。
衰える身体能力という「新たな状況」への「適応」
若かったときのセルフイメージに囚われていてはいけません。
できるだけ身体能力を維持できるように努力しつつ、その時々の身体能力に合わせたプレースタイルに変化させ続けていく。
それが常に最大のパフォーマンスを発揮するコツなのであります。たぶん。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?