三日坊主日記 #8
「人の悩みは、全て人間関係からきている。」
こんな感じの話を倫理の授業にきいた。だれが唱えたものだったか、あまり覚えていない。
人間関係。万人が悩む話題だ。私は年を取るにつれて悩むことが少なくなってきたが、依然として全ては解決はしていない。いつか全て解決することがあるのだろうか。
人と関わることは、人間社会を生きる上で必ず起きる。普遍性がつきまとうにもかかわらずこれはまるで難題だ。神が人間に与えた試練、なんて文言を幾度か見るが私はこのことだと勝手に思っている。そして悩むとき[だいたいは]こんな感じだろう。
他人に嫌われたくない。
仲間外れにされたくない。
好かれたい。
他人に認められたい。
人間関係の荒波に揉まれて私は18年間生きてきたが、いままでにみてきたじぶんの悩みと他人の悩みを総合するとこうなる。
他人に嫌われたくない、というのはじぶんの人生に対する他人の意見や評価を無視することができればすぐに叶うだろう。そもそも嫌われる嫌われないすらも視野に入れないのだからこの願望に悩むことは無くなる。
とりわけそれに近しいことをしてるのが自信家というものではないだろうか。簡単に想像するとアイアンマンのトニー・スタークのような。(まあマーベルファンの方からすればそうではないという意見もあるかもしれない。)
だがそんな自信を身につけることは容易ではない。自信がつくのは成功体験を経てからが大半のように思う。トニー・スタークだって[成功]してるわけだし、そこから自信が溢れてるようにだってみえる。
そもそも成功という概念自体他人無しに得られないのではないかとまで思うが、とりあえずここで止めさせてもらう。おそらくスゴい大事な論点だが。
下準備はここまでにして、18年生きてきて私の見つけた、一応の、もしくは一生の間になり得る答えを残そう。
「開き直れ」
開き直りは悪手にみえて最高の対処法である。人生は結局都合良く生きてるやつの勝ちだと現時点で思っている。人生楽しそうなやつは全員都合が良かった。
他人に嫌われたくないという悩み、願望は痛いほどわかる。私はずっとその道を辿ってきた。だが他人に嫌われたくない→人間関係全てに注意深く気を遣うという思考回路を辿ってはじぶんの持てる荷を越えてしまう。だからその重さに耐えきれず自ら命を絶ってしまう者がいるのだ。
これで納得して、重荷を下ろしてくれる方がいてくれたら、私はものすごく嬉しい。
だが、この数行の文で納得できない、どうにもできないという人はいるだろう。
当時の私がこれをみたら絶対に納得しない。
そう思って私が得た一つの「本当に解決する」道をここに残しておく。
だがこれは、それ相応の目を向ける、目をそらさないという覚悟が必要だ。さらにチクチク言葉というべきか、刺激の強い主張をしてしまう。その反面、拍子抜けというパターンもあるかもしれない。それを頭にいれつつ、この先を読んでほしい。
では一歩踏み込んで現実をみてもらおう。
万人に嫌われないというのは、あなたの理想が高すぎる。夢物語だ。今すぐその理想を捨ててください。
なんとも情のない話だが、これはホントのコトなのだ。万人に嫌われたくないから嫌われない努力をするなんてのは全くの空想、夢なのだ。人との関わりの上に生きてる以上他人に嫌われることは絶対ある。諦めろ。
その隠れた高い理想を諦めたとき、人生が楽になる。私はこれで楽になった。少しのものを望んでいたつもりがまったくのあり得ない願望を抱いていたなんてのは人間よくある話である。謙虚でいたつもりが大きな傲慢、それに気づけないから負のサイクルにハマる。しかしそれで気を病むことはない。みんな同じことをやっている。
嫌われることを恐れなければ人間関係の悩みは確実に減る。じぶんだけが嫌われてると思ってしまうときは周りをみてほしい。クラスのあの人気者、職場で頼れるリーダー、仕事のできる人間。総じて自分が自分より高く評価している、尊敬している人間。それらはみな好かれていると同時にだれかに必ず嫌われている。じぶんの他人に対する価値観が全ての人間の価値観だと勝手に思わないでほしい。人間の思考、価値観は千差万別である。
そうかんがえれば、自分が好かれるとまではいかなくても全く嫌われないようにする、なんてバカバカしいことだと感じないだろうか。
開き直る、転じて都合よく生きる。これがいまの私の人生を良い方向に持っていっている。