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【#018】がんの告知をするということ
癌の告知問題、近年癌の告知が普段の診療で行われるのが当たり前になって来ました。
私が健幸外来を始めた30年前は、患者さんへの癌の告知はほぼ皆無でした。最近は患者さんの人としての尊厳を重視することから、癌の告知がされるようになりました。
医師が癌の告知をするようになり、治療方針も説明しやすく、一般的にも癌の情報も世間にあふれ、患者側も情報を得ることができるようになりました。
情報も何もない時代の癌の告知は、むしろ死への恐怖心を煽ることもありました。
医師が癌の告知を患者さんにした時に何が必要か、最も重要ことは、患者さんからどんな考えや恐怖心を聞いても、対応していく覚悟が医師にあるかないかだと私は思います。
そして、患者さんの最期の時には、夜中だろうがどんな時でも、私自身が患者さんの脈を最後にとるという覚悟が出来ているかです。