【#026】いのちを意識するとき②
先月、私の大学の新聞に医学部関連病院の院長を務めていた私の同級生の 訃報が掲載されており驚きました。
昨年まで元気で産婦人科医局同窓会長をしていて真面目でおとなしく、同窓生からも頼りにされていました。
その同級生が何の前触れもなく亡くなったのです。
最近同級生の状況が分かって来ました。彼が院内のどこにも見当たらなかったので、医局員が医局をのぞくと彼はテーブルの上にうつぶせで寝ていたようだったのです。
そっとしておいたところ、実は心肺停止の状態で急いで院内の救急救命センターに運びましたが、蘇生できずにそのまま亡くなってしまいました。
心臓疾患では死は突然に私たちの背後から襲い掛かります。いつ来るか分かりません。
ところが癌疾患では死は前からやって来ます。
だからこそ、自分のいのちを意識できるのです。