【#048】がんを患った医師として、今思うこと
がんステージ3となり、今、改めていのちについて考えるようになりました。
医師になってからの勤務医時代に、一体何人の死亡診断書を書いて来たのだろうか。
何人のいのちの終わりを見てきたのだろうか。
そして、その人達の人生を見てこれたのだろうか。
今思うと、その多くは医学的に見た死への道筋しか見ていなかったのではないだろうか。
その人の人生と生き様を、どうして見れなかったのだろうか。
多分、十分に時間があり、十分に話していても、やはりうわべの事しか見られなかったと思います。
やり直せるものなら、死んだ方々の死亡診断書を改めて書いてみたいと思います。
そして、私の最後の脈を一体、誰に託して誰に死亡診断書を書いてもらおうかと思います。