【#043】私のいのちの使い方
周りの医者から「先生は患者さんと毎日話していて疲れないですか」とよく言われます。
実は私は、本当に疲れないのです。
毎日クリニックに色々な患者さんが来てくれて、それだけで楽しい。
そして毎日話ができる。
そして患者さんが少しずつ元気になってくれる、そして患者さんの笑顔が見られるようになる。
こんな素晴らしい毎日を過ごせるのも、すべては患者さんのおかげです。
これが私のいのちの使い方です。
医療に携わって、50年してようやく気がつきました。
人生の後半、特にがんステージ3になり、こんなにも人生が面白いものとは気がつきませんでした。
与えられたいのちの使い方も長い間、気づかずに来てしまっていたのです。
これも、がんステージ3になったおかげです。
与えられた新しいいのちです。