普通に頑張ってる人凄い

普通に頑張ってる人って凄くないですか?
ほんとに。なんとなくうっすら気がついてはいたのですが、高3になってやっと心からそう思えてきました。

僕は生まれてこの方ひねくれて「王道は嫌だ・・・王道はやめて・・・」というような生き方をしてきました。もちろん世間で評価されていると知れば見下し、逆に賛否が分かれていれば「自分はほかの人と違って良さが分かる」という優越感を味わうためだけによく分からない作品も絶賛していました。さらにタチの悪いことに自分と同じような人のことも見下して、自分だけは本当に分かっている感を出す典型的な逆張カスとして酸素を取り込み二酸化炭素を排出してきました。

成長するにつれて過度な逆張りは減っていきましたが、自分だけは特別という感情だけは残り続けました。

大した勉強もしていない、経験が豊富という訳でもない、そのくせ自分はそこらで部活や遊びに明け暮れてるやつらなんかとは違う。性格、感性、表現力、ユーモア、全部俺の方が優れてる。そうに決まってる。そうじゃなきゃバランスが取れない。結局僕はただ普通に頑張ることを放棄して、それでも自分は特別でいたかったのでしょう。普通に頑張れもしないやつが、性格も良くなくて面白くないだけでなく、特別な感性もなければ評価される作品を作れるわけでもない、そんなのが自分だと気づいてしまったら・・

休み時間になんとなく喋る君も、よく水飲み場にいるあなたも、放課後にすれ違う彼らも、普通に頑張ってる。楽しそうに笑ってるんです。僕がしょうもない自尊心を自分で批判してそれにうっとりしてる間も、一歩ずつ歩みを進めているんです。

まあ、だからといって普通に頑張る気になったかといえばもちろん答えはNO一択。あとから車に乗って追いつけばいいので。


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