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保険との接点

「昔、保険の仕事をしていたんですよ」という方に、よくお会いします。特に、生保レディの経験者が多いですが、損保の経験者もいらっしゃいます。皆さんの周りにも、きっと何人かは見つかるのではないでしょうか。

生保レディの方々は、多くの場合、誘われて始めたというケースが多いです。一方、損保の方は、研修生として始めたり、勤めていた会社で担当に任命された経験者が多い印象です。

これだけ多くの人が保険業界に一度は関わっているということは、逆に言えば、辞める人も多いということです。ほとんどの方が3年程度で辞めてしまいます。

生保レディ経験者のほとんどは、ノルマの厳しさが理由で続けられなかったと言います。生命保険は、契約者が保険料を長く払い続けますが、募集人が受け取る手数料は最初の1年間だけです。そのため、常に新しい契約を取り続けなければなりません。手数料の率は損害保険と比べて高いですが、その分のプレッシャーも大きいのです。

以前、異業種交流会を主宰していた時、ある生命保険の営業マンと話す機会がありました。その方の所属する保険会社が販売委託契約の改定により、契約社員から代理店として独立できなくなる時期がありました。その件について、制度改定後は独立が難しくなるのではないかと尋ねたところ、「今までの契約者を持ち出せなくなるだけで、新規に取ればいい」との返答がありました。損害保険の世界では、毎年お客様と会い、契約を継続していただくことが常です。しかし、生命保険の世界では常に新規の契約を追いかけることが重要だとは理解していましたが、既存のお客様を守る意識が全くないことには驚きました。生命保険営業は狩猟民族、損害保険は農耕民族なのかもしれません。

「昔、保険の仕事をしていたんですよ」という方に、よくお会いします。特に、生保レディの経験者が多いですが、損保の経験者もいらっしゃいます。皆さんの周りにも、きっと何人かは見つかるのではないでしょうか。

生保レディの方々は、多くの場合、誘われて始めたというケースが多いです。一方、損保の方は、研修生として始めたり、勤めていた会社で担当に任命された経験者が多い印象です。

これだけ多くの人が保険業界に一度は関わっているということは、逆に言えば、辞める人も多いということです。ほとんどの方が3年程度で辞めてしまいます。

生保レディ経験者のほとんどは、ノルマの厳しさが理由で続けられなかったと言います。生命保険は、契約者が保険料を長く払い続けますが、募集人が受け取る手数料は最初の1年間だけです。そのため、常に新しい契約を取り続けなければなりません。手数料の率は損害保険と比べて高いですが、その分のプレッシャーも大きいのです。

以前、異業種交流会を主宰していた時、ある生命保険の営業マンと話す機会がありました。その方の所属する保険会社が販売委託契約の改定により、契約社員から代理店として独立できなくなる時期がありました。その件について、制度改定後は独立が難しくなるのではないかと尋ねたところ、「今までの契約者を持ち出せなくなるだけで、新規に取ればいい」との返答がありました。損害保険の世界では、毎年お客様と会い、契約を継続していただくことが常識です。しかし、生命保険の世界では常に新規の契約を追いかけることが重要だとは理解していましたが、既存のお客様を守る意識が全くないことには驚きました。生命保険営業が狩猟民族、損害保険が農耕民族と言われるのは、このような理由からかもしれません。

契約の際だけしか来ず、その後は連絡がないという話もよく聞きますが、報酬体系が契約を取ることに重点を置いているため、仕方のない面もあります。しかし、ご契約いただいた方とは、常に連絡を取り続けることが重要です。それが責任であり、次の契約にもつながるのです。例え連絡が途絶えてしまっても、いざという時に相談できる担当者がいれば良いのですが、退職してしまい、全く知らない人に相談せざるを得なくなるのは問題です。

通販型損保会社のCMで「業界1位」や「顧客シェア1位」と謳っているものがありますが、これは通販型業界での話であり、損害保険業界全体から見れば、非常に少ないシェアです。お客様からも、事故時に知らない人と話すことに不安を感じるという声をよく聞きます。

TVCMでよく流れる「必ず人が対応するから安心」というフレーズには、感心します。一見、「あぁ、そうか!それなら安心だね」と思わせる力があります。しかし、最初からAIが対応すると考えて不安を感じた人は少ないでしょう。問題は「知らない人が対応する」ことなのに、それをうまくすり替えているのです。

今流行りの「全ての保険会社を取り扱っている」という代理店も、一般の契約者からすれば、魅力的に感じられるでしょう。比較検討ができ、保険料の安い商品を選べ、各社の優れた商品を組み合わせて加入できるというメリットがあります。しかし、死亡保険は〇〇保険、医療保険は△△保険といったようにバラバラに加入することには、請求時の煩わしさや診断書などの経費がかかるというデメリットもあります。各社競争しているので、大きな違いはないと感じます。

保険料を比較する際も、補償内容が若干異なるため、簡単ではありません。

蛇足になりますが、生命保険会社と代理店・募集人が販売契約を結び、保険募集を行う際、年間に何本の契約を取る必要があるかという条件が付いています。保険会社の商品を売らなければ、取り扱いができません。すべての保険会社の商品を販売できるということは、商品力の劣る保険会社とも契約を続けていることになります。そのような商品に誰が加入しているのか、疑問に感じます。

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