クビになったのでマレーシアのランカウイ島に旅行に行った話
こんばんは!
日本の夏の暑さで心が折れそうなけんけんです。
なんか小学校の時より全然暑いよね。
竹の棒を振り回しながら野草をむしって食べてたあの頃が懐かしい。
あの頃はポテチよりそこらへんの草の方が美味しかったけど、今になって食べると
すごく不味かった。
不思議。
さて今回のお話はシンガポールで楽しく生活していたけんけんが突然ニートになった頃のお話。
ホーチミンやバリに週末に旅行しながら楽しく過ごしていたけんけん。
その日常は突然終わりを迎えることとなる。
ある日の朝、いつも通りオフィスに出勤し朝食を食べながらのんびりしていたけんけん。
突然同僚から不穏なメッセージを受け取った。
「俺ら今日でクビかもしれんよw」
突然すぎて意味がわからなかった。
普通につまらない冗談にしか聞こえないし、なんならバナナ食べながらちょっとイラッとした。
「なにそれ?」
と適当に返事を返し、どんな感じでストーリーを作り上げてくるのか待っていると
なかなかに現実味のあるストーリーが帰ってきた。
なんでも業績不振でプロジェクト自体が閉鎖になり、全員クビになってしまうという話。
実際業績が悪くなっており、そのことに関する説明会がマネジャーから1ヶ月ほど前にあったばかりだ。
そして半信半疑ながらもポジティブ思考に
定評のあるけんけんは
「俺らニートで草」
ぐらいのテンションで出勤。
上司に元気いっぱいに挨拶したところで異変に気づく。
いつもは元気な上司がとんでもなくテンションが低い。
そして目が泳ぎまくっている。
ちびまる子ちゃんの藤木君ぐらいのテンションである。
そしてオフィス内でも解雇の噂が広まっているようでありとんでもなくザワザワしている。
そしてついに
「呼ばれた方から順番に会議室に集まってください。」
という連絡が回ってきた。
そして淡々とプロジェクトが解散になるという話と共に、2ヶ月後に全員解雇。
希望があれば他のプロジェクトに移ることも可能だが人数制限があること、
またカウンセラーに相談も可能等々の説明が行われた。
上司も含め、プロジェクト内の数百人がリストラである。
オフィスに戻るとお通夜ムードと共に、これからどうするかという話があちこちから聞こえた。
そしてけんけんは決意する。
「とりあえずビーチリゾートでビール飲みたい。」
2ヶ月後にクビになるのであれば有給消化が
最優先。
上司もクビなのですんなり申請が通る。
不安になってたってしょうがないからね。
飲めばどうにかなる。
そしてホーチミン編でも登場したM氏と共に
マレーシアのランカウイに旅行に行くことにした。
普段なら適当な安宿に泊まるがクビになったとなれば話は別。
ビーチがすぐ目の前のリゾートホテルを予約することに。
そして男2人の傷心クビ旅行が始まった。
シンガポールからランカウイまでは飛行機で1時間半。
毎度のことながら東南アジアはこれが最高である。
ランカウイは小さな島で、Grabタクシーもそこまで普及していない。
そこで国際免許を持つM氏が車をレンタルし移動することに。
日本ならあり得ないが海外のレンタカーはガソリンがほぼ空の状態で貸してくる。
最初気づかなくてそのまま30分ほど走っていた。
皆はちゃんとチェックしようね!
さてランカウイの景色はとんでもなくのどかで、
畑と山と牛しか視界に入ってこない。
交通量もほぼ皆無でドライブしているだけでかなり気持ちよかった。
チェックインまで時間があったので一旦散歩しながらお昼を食べることに。
ビーチリゾートの島は大体どこに行っても割高な感じだが、
ランカウイはかなり安い。
レストランで500円ぐらいで全然食べれる。
そして海を眺めながら昼食を食べていると、突然観光客っぽいインド人のおじさんに話しかけられる。
「久しぶりだな!クチトンネルで一緒だった俺だよ!」
前話で登場したあのクチトンネルでケツが半分出てたおっさんである。
まさかこんな奇跡があるだろうか。
前回のお話
ホーチミンで出会い、ランカウイで再会。
これが可愛い女の子だったらどれだけ幸せだっただろうか。
おっさんはあの後まだ帰国せずに旅を続けているようである。
だか特に何かあるわけではなく、
「じゃあな!旅行楽しんで!」
ぐらいで去っていくおっさん。
名前とかインスタぐらい聞けばよかった。
そうこうしている間にチェックインのお時間。
けんけん達が泊まったのはここ Frangipani Langkawi Resort!
当時のレートで2人で1泊12000円ほど。
普段1泊2000円ぐらいで過ごすけんけん達にとってはいつもより奮発した値段。
綺麗なビーチが目の前、大きなプールもあって部屋も大きい!
何故かベッドが2つくっつけられていてM氏と添い寝のような形になったがまぁ
許容範囲だ。
ビーチで寝そべりながらお互いのこれからについて話をするけんけん達。
いくらノリで生きているけんけんとはいえ少し不安が出てきてしまう。
しかし3分後には好きな女の子のタイプの発表会になっていた。
そして今夜の予定を考えていたらもう仕事のことなんて完全に吹っ飛んでいた。
ビーチ遊びが終わり、少し休んでから向かったのは夕日が見えるビーチにある
シーシャバー。
Salut Cafe And Bar
このバーはビーチで硬めのYogiboみたいな椅子に座れるバー。
お酒の値段も安くてハンバーガーも美味しかった。
あと夕陽が沈むと突然ファイアーダンスが始まるのもおすすめ。
そしてある程度時間を潰してからクラブに向かい、
またまたM氏の女の子のタイプに
「…?」
と疑問を抱きながら3時ごろホテルで爆睡した。
そして翌朝朝食を済ませ、少しプールに入って泳いでからチェックアウト。
この日はランカウイで有名なケーブルカーに乗りにいくことに。
高所恐怖症のけんけんだが、特にケーブルカーでビビったことはない。
まぁ余裕やろ。
ぐらいの気持ちでいたのが大間違いだった。
駐車場から見えるケーブルカーに絶望する。
雲の中にケーブルが入っている。そしてとんでもなく長い。
今までのったケーブルカーはせいぜい5分ほど乗るタイプ。
山の斜面に沿っていくので特に高さもそこまで感じない。
ただこのランカウイのケーブルカーはレベルが全く違う。
まず所要時間は15分かかる。普通のやつの3倍である。
そして山の頂上と頂上を繋いで幾つかの山を越えていくシステムになっているので、
高低差がとんでもない。
海抜708メートルの高さだ。
そしてもちろん車内はガラス張り。 馬鹿野郎。
そしてこの高さだととんでもなく揺れる。
この15分間は冷や汗が止まらなかった。
さて汗びっしょりで着いた先に待っているのは崖に造られたガラス張りの橋。
馬鹿野郎。
なんでこんなにガラス張りが好きなんだランカウイは。
しかしここまで来て渡らないという選択肢は勿論ない。
だが怖い。
そこで考えたのがM氏の肩を掴んで歩くという戦法。
側から見ればバカみたいな構図だが、何故か安心感が全く違う。
もし仮に落ちたとしても1人じゃないという気持ちからくるのかもしれない。
そして帰りに待っているのが恐怖のケーブルカーである。
帰りは更にとんでもなかった。
ケーブルの角度がとんでもない急降下になっており、
高所恐怖症ではないM氏も声が出るぐらいの初速が出るのである。
スリル満点なので高いところが好きな人には
オススメ。
またまた冷や汗びっちょりになったが、そのまま空港に向かい飛行機で爆睡して帰国した。
帰宅するまでクビになったことは完全に頭から消えていたのでいい旅行ができたと思う。
そしてけんけんはこの後マレーシアに移住する事になる。
おわり。
まだまだ旅行ネタはあるのでまた気が向いたら書いていく!
ここまで読んでくれてありがとうございました。
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ではまた!