音楽 / 今月のお気に入り 2022年5月
コロナ禍がひと段落しつつあるためなのか、今年は様々な新作が発表されてきており、お気に入り曲も次々と出てくる。最近ヘビーローテーションしていたアルバムを中心にお気に入り曲を上げていってみる。
1.Awich - GILA GILA
池田エライザがこの曲を歌っている動画を見て初めて知ったのだが、とにかく格好良くて驚いた。日本人離れしたリズム感、滑舌の良さ(特に子音の発音が良い)、リズミカルなのにしっかり詩の内容が伝わってくるラップ、池田エライザのようにサビを口ずさみたくなる。バックトラックの作りも良い。
カリスマ性もあって、さらに大きくなっていきそうなアーティストだ。
2.Awich - Queendom
アルバム1曲目を飾るタイトル曲。このアルバム、頭3曲が良すぎる。彼女自身の半生を歌っているのだが、これほどリズミカルに韻を踏みながらも詩の内容が素直に頭に入ってくるのは凄いと思う。
3.Awich - やっちまいな
この曲はAnarchyとコラボしているのだが、彼のラップが入ることによってサビの部分の格好良さが増幅されている。
4.Lamp Eye - 証言
Awichを聴いた影響で一時期Japanese Hip-Hopの動画をYoutubeで色々見ていたのだが、そこで偶然知った曲。95年発表なのでもはやクラシックの扱いになる曲なのだろうが、古さを感じさせない格好良さ。
5.Zeebra - Street Dreams
この曲も同じくYoutubeで知った。
高揚感のあるトラックに乗る跳ねるようなラップ、良い曲だ。
6.L7 - Fuel My Fire
雑誌ヘドバンでガールズロックバンド特集の記事を読んでいて、ProdigyのFuel My FireがL7のカバーであることを初めて知った。ということで原曲を聴いてみたのだが、パンキッシュで好みの曲だった。リズム隊の演奏がカッチリしているのも良い。
7.Ghost - Call Me Little Sunshine
Ghostはアルバムを通してしっかり聴いたことはこれまで実はなかったのだが、今回の新譜を聴いてみると80年代ハードロック/メタルを想起させる良曲で占められており、かなり気に入った。
この曲は、これまでのGhostのイメージに沿ったダークな曲調ながらもキャッチー且つメジャー感があって特に好き。
8.Ghost - Watcher In The Sky
メインリフがジェイク・E・リー時代のOzzyをどことなく思い出させ、ニヤリとする曲。サビも皆で合唱したくなるキャッチーさがあり、広い会場でライブを見てみたくなる。
9.Nemophila - Oiran
Nemophilaは以前Youtubeでいくつかのカバー曲を見かけて存在自体は知っていたものの、それ程注目はしていなかった。1stアルバムも何の前情報なしに何気なく聴いてみたのだが、レベルの高いメタルアルバムだったので気に入って結構聴いていた。
Voがシャウトも含めて上手いし、この曲は特にギターソロが好き。
10.The Hellacopters - Reap A Hurricane
2008年以降14年ぶりになる再結成アルバムから。彼らは元々好きなバンドだったのだが、今作も以前の作品と変わらない渋さと哀愁のあるハードロックだったので嬉しくなった。
11.Amorphis - On The Dark Waters
Amorphisは初期のメロデス時代(特に3rd "Elegy")が好きだったが、その後のアルバムも追っかけて聴いていたバンド(いくつかのアルバムは未聴だが)。
本作も近年の作品同様、質の高いAmorphis節が繰り広げられており、安心して聴ける。
12.羊文学 - 光るとき
前EPで存在を知って好きになったバンドの新作から。
切なさを感じる叙情的なメロディ、浮遊感のあるサウンド、透明感のあるVo、どれも個人的なツボに入る最近の愛聴盤①。
シューゲイザー系列で語っている記事も見かけるが、個人的にはあまりシューゲイザーっぽさは感じないな。
13.春ねむり - 春火燎原
ネットで彼女の新作レビューをいくつか見かけて気になり、Youtubeのライブ映像を見たら一発で好きになった。ポエトリーリーディング+打ち込み主体の音楽がベースながら様々なジャンルが入り混じっているスタイルなのだが、やはり彼女の魅力はハードコア・エクストリームミュージック直系の咆哮が突如として切り込まれてくるところだと個人的には思う。この静と動の対比みたいな感覚は、初期Korn等のラウドロックに通じるところもある。ライブ映像を見ても、そのノリはハードコア/メタルに近い。こういったスタイルのライブが、バンドではなく1人のアーティスト+DJで構築されているところが今の時代ならではか。フェス等で彼女のライブを見てみたい。
最近の愛聴盤②。
最近のアメリカでのライブ映像。
14.ao - 月
彼女も最近ネット記事で見て知った。1st EP "Look"から。
日本語で歌っているのに発声の仕方が英語っぽくて、それが非常に魅力的に聞こえるVo。内省的な雰囲気の曲調は、どことなく最近のビリーアイリッシュみたいにも感じる。しかも、15歳という年齢でありながら作詞作曲を自分で手掛けているというのだからまさに才能の塊。今後が非常に楽しみだ。
最近の愛聴盤③。
ということで、今月はギリギリ5月にnoteを書くことができた。今月も複数の気になる新譜が出てきているので、時間を見つけて聴いていきたいところ。