音楽 / 今月のお気に入り 2021年9-10月
また日々の忙しさで何となく過ごしているうちに11月になってしまった。気が付けばもう少しで今年も終わりなのだ。最近は特に時の流れを早く感じる。9-10月に聴いていたものを振り返って書いてみる。
1. Anaal Nathrakh - Endarkenment
キャリアは20年くらいになる今となっては古参のブラックメタルユニットの新作。最近の新譜は特に追っかけておらず、彼らの曲を聴いたのは本当に久しぶり。Spotifyの新曲リストで流れてきたので何気なく聴いたのだが、これが中々良い。朗々と歌い上げるクリーンVoも上手くて驚いた。
2. envy - Marginalized thread
フジロックのYoutube映像で彼らのライブを初めて見たのだが、まさに圧巻だった。映像でもあれだけ凄いのだから、コロナが落ち着いたら是非生で見てみたいと思わせられる内容だった。
去年出た新譜は実はそれほど聴いていなかったのだが、ライブを見てこの曲はえらく気に入った。
3. envy - A Warm Room
この曲もライブでやっていたが、最高だった。
4. 人間椅子 - 杜子春
最近出た人間椅子の新譜。早速聴いたが、相変わらずクオリティが高い曲で占められている。去年Napalm Deathのアルバムを聴いた時も思ったが、30年くらいのキャリアがあるのに、これ程フックのある曲を今でも複数生み出す事が出来るのは本当に凄いと思う。そして3ピースバンドならではのアンサンブル、それぞれの味が出ていて素晴らしい。
5. Flatbacker - Deathwish
何かの拍子でYoutubeで見かけて久々に聞いたが、リフといい、展開といいとにかく格好良い曲だ。EZOに改名してからイントロのリフを使ってリメイクされていたが、こちらの方が圧倒的に良いと思う。
6. バービーボーイズ - 離れろよ
バービーボーイズは時々過去のアルバムにさかのぼって聴いているのだが、この3rdは上昇していくバンドの勢いを感じるアルバムだ。今の耳で聴いても古さを感じさせないセンスが凄い。
7. ANARCHY, BADSAIKUSH - DAYDREAM
インスタか何かでたまたま耳にして気に入ったジャパニーズヒップホップ。トラックのセンスが良いと思う。
8. Official髭男dism - Cry Baby
最近よく目にするので東京卍リベンジャーズをNetflixで見始めたら、案の定ハマってしまった。これまた気になるところでアニメはいったん終了となってしまい、続きが気になって仕方ない。おそらくそう遠くないうちに原作漫画を買うことになりそう。
そのアニメの主題歌となっていたのがこの曲。転調が多すぎるのが個人的にはあまり好きではないが、この違和感がアニメの雰囲気には合っている所もあるし、メロディ自体のクオリティは高いと思う。
実際この曲の入っている新譜も聴いてみたが、アルバムとしての出来も良かった(前作よりも良い曲が多いと思う)。
9. 羊文学 - 夜を超えて
ネットでたまたま彼らを見かけてNew EPをふと聴いてみたら、かなり気に入った。透明感のある声が個人的にはツボ。
10. Within Temptation - Shed My Skin (feat. Annisokay)
いつの間にか彼らも新曲が発表されていたが、これも個人的にかなり好みの曲であり、次のアルバムにはかなり期待。
11. Metallica - Holier Than Thou (Remastered 2021)
ブラックアルバムの30周年盤が出たので、久々に聴いてみた。元々が音質の良いアルバムなので自分の耳では極端なリマスター効果は感じないが、改めて聴くとやはり完成度の高いアルバムだ(ただし、個人的にはアルバム全体で圧倒的に良いと思える曲は少ない。にも拘わらず、全曲聴かせてしまうのがこのアルバムのすごいところだと思う)。
この曲はブラックアルバムで一番好きな曲。シンプルなリフなのになぜこんなに格好良く聴こえるのだ?
12. Whitesnake - You're Gonna Break My Heart Again
日本盤のSerpens Albusには入っていなかったので、最近初めて聞いたのだがこの曲は滅茶苦茶気に入った。なぜこんな良い曲をアメリカ&日本盤から外したのだろう。
13. Billie Eilish - Getting Older
ビリー・アイリッシュの新譜、全体を通して内省的な曲調が静かな秋の夜の雰囲気に合っていて、結構愛聴している。個人的には前作よりはるかに好き。
14. Chvrches - Asking For A Friend
Chvrchesの新譜。前作はほぼミッドテンポの曲で占められていて、なおかつ歌メロも個人的にはイマイチ盛り上がりに欠ける印象であまり好きになれなかったのだが、今作はアップテンポで盛り上がる曲調が戻ってきていてかなり気に入っている(歌メロも前作より良いと思う)。それだけではなく、前作を経由して内省的な雰囲気も上手く取り入れていて、一皮むけた感じ。
15. Celeste - Love Is Back
セレステはStrangeを一聴して気に入ったアーティストだったが、アルバムが今年初めに発表されていたのを秋になってようやく知った。このアルバムもビリー・アイリッシュと同様、秋~冬の夜に酒を飲みながら聴くと素晴らしく良く響く。どのレビューでも書かれている通り、エイミー・ワインハウスが想起されるが、こちらの方が繊細さを感じて個人的には好み。
16. Iron Maiden - The Time Machine
そして締めはIron Maidenの新譜。ここ数作と同様に長尺の曲で占められているが、ブルース復帰以降のアルバムの中で今作の曲のクオリティはかなり高いと思う。長いのに飽きずにアルバムを通して聴ける。
1年以上書いていると、日記みたいな感じで「この時はこの曲を聴いていたな」みたいな振り返る記録になってきたので、今後も淡々と記載していくつもり。まずは、11月は遅れずに記載したい…。