音楽 / 今月のお気に入り 2021年4月
4月になって移動等による人の入れ替わりもあり、ここ最近は忙しい日々を過ごしている。そんなこんなで今月のお気に入りも少し遅れて記載。
1．Evanescence - The Game Is Over
Evanescenceの新譜から。このバンドは1st以降は聴いていなかったのだが（あえて購入してまで聴くほどではなかったので）、今はサブスクなのでとりあえず聴いてみた。
Voメロディ主体で曲が作り上げられているが、そのメロディが凝っていて歌声も力強く、予想以上に気に入った。
2．Lana Del Rey - Chemtrails Over The Country Club
Lana Del Reyは前々作 "Lust For Life" をSpotifyで聴いて初めて知ったアーティストなのだが、哀しみを帯びつつ優しく歌い上げる彼女の曲は一発で気に入った。
前作もクオリティが高い作品ではあったが、少し曲の雰囲気が変わり前々作程はハマらなかった。しかしつい先日発表されたニューアルバムは、フォーク調になって彼女のVoの美しさに焦点が絞られている感じになっており、最近愛聴している。どことなくジョニ・ミッチェルを想起させる雰囲気があるな、なんて思いながら聴いていたら実際アルバムの最後でカバーされていた。
3．Smashing Pumpkins - Today
ネットでSmashing Pumpkinsの記事を偶然見かけて、久々に彼らの2ndを最近聴いているが、やはりこのアルバムは名盤だ。
グランジ/オルタナティブ系列で語られることが多いバンドだが、たまたまその時代に登場しただけで、本質的には普遍的なロックバンドだと思う。実際、ドリーミーだが悲しげに、そして時にサイケデリックに響くサウンドは今の時代に聴いても全く古さを感じさせない。
4．Mogwai - Here We, Here We, Here We Go Forever
ポストロックバンドの重鎮 Mogwai、実はこれまでちゃんと聴いたことがなかった。ニューアルバムをサブスクで見かけたので何気なく聴いてみたのだが、これが自分のツボに見事にハマった。アルバム全体がコンセプトアルバムみたいな雰囲気で進行していき、曲もドラマチックで美しく、時にシューゲイザーっぽいところもある。ここ数ヶ月は聴き込むことになりそう。
5．Swervedriver - Son Of Mustang Ford
シューゲイザー系のバンドをふと聴きたくなり、これまで知らなかったSwervedriverをネットで見つけ、1st "Raise" を先日聴いてみた。
ネットでのいくつかのレビューでも書かれているが、まさにシューゲイザー＋グランジサウンドといった感じで、90年代初めの空気を感じる。特にこの曲は疾走感があって気に入った。
Spotifyには1stは配信されていないようなのでコンピレーションアルバムから。
6．Swervedriver - Rave Down
これも1stの中のお気に入り曲の１つ。途中からテンポが速くなってからの展開が好き。手数の多いDrも好み。
7．My Bloody Valentine - To Here Knows When
Swervedriverを聴く日々を過ごしていたら、シューゲイザーの元祖My Bloody Valentineがサブスク解禁になったニュースが流れてきた。
彼らの2nd "Loveless" から1曲。このアルバムを未聴の方は、今回の配信を機会に一度は聴いてみて欲しい。
8．Mayhem - Funeral Fog
Mayhemの映画 "Lords of Chaos" の日本公開が話題になっている。是非見たいが、公開映画館が限られているのでこのコロナ窩では見に行けそうにない。早くNetflix等でネット配信してほしいものだ。
Mayhemは今もバンドとしては存在しているが、メインソングライターだったバンド創設者のユーロニモスは殺害されてしまったので、2nd以降は実質的に別バンドと自分は考えている。1stを聴いていると本当にクオリティが高い唯一無二の暗黒音楽が繰り広げられており、ユーロニモスの才能の凄さを感じとれる。
この曲は1stの1曲目を飾る曲、呪詛の如く唸る超個性的なVo、嵐のような高速Drも凄まじい。
9．Mayhem - De Mysteriis Dom Sathanas
そして1stのラストを飾るアルバムタイトル曲。唸り、叫び、時にオペラ調に歌い上げるアッティラのVoが素晴らしく、まさに儀式のよう。寒々しいGtリフに耳に残るフレーズで絡むヴァーグのBa、要所要所で決めるヘルハマーのDrも素晴らしく、以降に出てきた無数のフォロワーバンドの誰もが真似できなかった超名曲。
10．Impaled Nazarene - Goatzied
Mayhemを聴いていたら、今度はTwitterでImpaled Nazareneについてのツイートを見かけ、彼らの2ndをこれまた久しぶりに聴いた。
ジャンルとしてはブラックメタルとなるが、とにかくハイテンションで突っ走り喚き散らす。所々でハードコア・グラインドコアっぽいところもあるかと思えば、唐突にKeyの音色を挟み込んできたりもして、彼らも超個性的。ノルウェーのバンド群とは違って変態的、バカっぽい雰囲気もあるのだが、一度ハマると癖になるサウンド。
11．BT - Wildfire
エレクトロミュージックのベテランアーティストの昨年出たアルバムから。聴いていて心地良いエレクトロニック・ダンス・ミュージック。
12．Sampha - (No One Knows Me) Like the Piano
Spotifyを流し聞きしていたら、お勧めで流れてきたのがこの曲。ピアノによる弾き語りなのだが、一聴して気にいった。歌詞も泣ける。
ようやく暖かくなってきたのは良いのだが、早速コロナの第四波が始まった。今回はまずそうな雰囲気なので、大人しく部屋で音楽でも聴いて過ごしたいところ。