経済的な理由で海外留学を断念する人は多いが、留学したらむしろ金銭的に得するということはありえる?
先日の学生から、留学を断念する主な理由が経済的困難、どうすればいいとの相談がありました。
皆さんにも参考になるかと思うので、少し情報を共有させていただきたく思いました。
実は多くの海外大学は、日本人学生が驚くほどの給付型奨学金を提供しています。Havardのような世界TOPの大学でなくても、例えばアジア地域のTOPクラスでも、年間250万円〜450万円の給付型奨学金が用意されています。
支援していた学生を事例としてあげますと、過去アジア大学ランキング5位くらいの香港科技大学で修士を取得した学生がいます。当時彼は月27万円の給付型奨学金をもらえて、プラス研究の手伝いで約月5万円の収入もありました。合わせて30万円以上毎月もらっていました(学生のため所得税なし、ほぼ手取り)。一人でしたし大学の寮に住んでいましたので、普段大学の学びと企業インターンシップでなかなか遊びの余裕もなかったため、2年終わって200万円以上の貯金ができました。留学の間さらに家族まで仕送りしたようです。卒業後すぐ就職ができて(日本企業の海外採用)日本に戻りました。
金銭的にみれば、かなり得でした。
彼は留学の前から、学びの面、就職の面、経済的な面など、かなりしっかりと計画を立てました。本人の努力と強い意識に、私も感心でした。こういう事例をほか学生にも紹介しましたが、みんなあり得ないと驚いていました。
でも、実例です。
ここで伝えたいのは、日本の状況を基本として海外留学を判断せず、Open-mindedで世界の様々な可能性をみることがおすすめです。大学院進学の場合、日本は給付型奨学金が主流ではなく、教育ローンを抱えながら学費や生活を負担するのが一般的だと、多くの学生がよく認識しているようですが、その認識で、世界のチャンスを見逃してしまう可能性があります。
世界の大学院留学には多様なチャンスがありますので、自分の能力や可能性を軸にチャンスを探せば、経済的な困難を克服できる道は必ずあります。
ご参考になれば幸いです。