アンケート調査の失敗
今日は私のアンケート調査(量的研究)についての失敗例を挙げさせていただきます。
「10年以上事業を継続している事務所は設立3年未満の事務所よりも収益をあげることができているのではないか?」という作業仮説を立てたとします。
この場合「業歴」が独立変数(因果では原因)、収入が従属変数(因果では結果)です。調査対象は「○○の登録者 約500名」と定め、質問項目を作ります。
①「あなた○○○としての活動年数を教えて下さい」
1.3年未満 2. 3年以上5年未満 4.5年以上10年未満 5.10年以上15年未満
6. 15年以上20年未満 7.20年未満
②「あなたの前年の年収(収入ベース、申告額)を教えて下さい。 (※個人は特定されませんので、傾向の把握のためにできる限り回答にご協力をお願いします。)」
1.199万円以下 2.200〜399万円 3.400〜499万円 4.500〜599万円 5.600〜699万円6.700〜799万円 7.800〜899万円 8.900万円以上
※あくまで一例です。
業歴が長ければ収益が得られているという結果を得ました。みなさん私の失敗に気づいていただけましたか?
この結果は頑張って長く働けば働くほど収入が得られるという結果にしかならないのです。
作業仮説さらにいうと基本仮説を立てる前に「考察予測」を立てなければならなかったのです。
今回は「考察予測」の大切をつづりました。見ていただき有難うございました。