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ナラティブアプローチ
大学の講義、ソーシャルワーク実習、医療・介護現場の実践など「エビデンスベイストアプローチ」(科学的で標準化された支援)が随分と浸透してきているように思えます。そんな「今」だからこそ今回は対立概念である「ナラティブアプローチ」に注目してみます。
ナラティブアプローチは社会構成主義を基礎として、2000年代に提唱された。科学的で標準化された支援ではなく、個人の物語への個別な支援を重視する立場です。
手法としては
(1)ドミナント・ストーリーの受容:本人が縛られている現状のストーリーを傾聴する。
(2)問題の外在化:問題として語られる内容にタイトル(見出し)をつけ、客観的に視る。
(3)反省的質問:問題が誰によって、何によって維持されているか質問し、考える。
(4)例外的結果の発見:ドミナント・ストーリーからはずれる出来事を見つける。
(5)オルタナティブ・ストーリーの構築:これまでの経験に新たな意味づけを行い、本人が納得して受容できるもう1つのストーリーを作り上げる。
あくまでも私の経験談ですが、患者さんあるいはご利用者と一対一の会話をしているときにこのような場面に遭遇?することがよくあります。私はナラティブアプローチもソーシャルワークの魅力の一つだど思います。
ご利用者と物語を紡ぐことができるなんてソーシャルワークは「アート」だと思いませんか?