吐き出してぇ事があるんだ。
※書き上げて読み返したら痛いポエムみたいになってるので他人の色恋事情に反吐を吐きたい人だけ読んでください。
そうなるだろうと思ってたから言わないでいたんだけどやっぱりどこかに吐き出さないといられないなと思ったので書きました。これで生きていけます。
自分の今後の整理にもなるかなと思って。
元彼と別れて、多分三年くらいになるのか?二年か?ちょっと具体的な時期を覚えていないんだけど。三月だった事だけ覚えている。
もうずっと別れを切り出したくて、コロナで神経質になる日々が二年続いて、気持ちが離れていく中で過ごしての、やっと別れ話をしたから、向こうは「こんなに長く付き合ったから気持ちの整理に時間がかかる」と言ったくらいで。私は実質ニ〜三年付き合ったという実感なんだけれど、まぁそれは置いといてだ。
向こうはよくやってくれたと思うんだ。ただ我々は付き合ってみたら共通の趣味が意外と無くて。話題が減って、食事に行って、セックスは私は楽しくなくて、したくなくなった。最初から「男性が自分を愛してくれる為に返さなくてはいけない代償、もしくは奉仕の精神で行う行為」だと思っていた。セックスのコミュニケーションの仕方もお互いもっと話し合えばよかったんだと思うけど、そうしたいと思う程の情熱がなかった。
彼と別れてTRPGを遊ぶようになって、TRPGのプレイヤーの界隈では、立ち絵という、自分のキャラクターのイメージ画像を、イラストで描いたり、フリー素材でアイコンのような物を作って使用したりする文化があることを知って、自分も絵が描けるから、遊ぶ度に殆ど毎回立ち絵を描いた。いろんな人生を歩む人間の絵を描いて、そのものになって遊ぶのは本当に楽しかった。ずっとやりたかった事をやっと自由な時間を使って遊べる事が幸せだった。彼と付き合っていた頃の何倍も。
思い出してみると、お互いゲームは遊ぶし音楽も好きだけど、好きなものの傾向は違っていたし、私の好きなものは彼は苦手で、彼の好きなものは私は苦手である事が多かった。
付き合うきっかけになったものもゲームだったが、たまたまそこが合致していただけだったんだな。
で、だ。ここからが吐き出したかった事で。
付き合っていた当時彼はVtuberが好きだった。麻雀のソシャゲを遊ぶ人達とか。なんとなく誰が推しだ、と言っていたなぁという記憶がぼんやりある程度で、当時の私はVtuberに全く興味がなかったし寧ろ苦手な部類だった。人間の声がCGから聞こえてくる事にはゲームで慣れていたが、CGが人間の動きに合わせて動く事には目が慣れておらず、違和感から苦手意識があった。
それで、彼との別れ話の最中にも、彼は、性自認があやふやな私を理解しようとして、似た例を挙げようとしてとあるVtuberさんの名前を挙げた。私はもう、一度しか聞かなかったその人の名前を覚えていないんだけど、苦手なものの名前を挙げられた時点で「ごめん、君が好きだって知ってたから黙ってたけど私はVが嫌いなんだ」と告げて話を切り上げてしまった。私がVを苦手だと知らなかった彼は悪くないし、名前を挙げられたVさんも何も悪くない。ただ、今になってみると「私の問題を理解しようとするなら私の話を聞けばいいじゃないか」と思う。私とそのVさんは違う人なんだから。
ただ、私達はお互いに、話し合うと言う事を、相手に気を遣いすぎてしてこなかった。全然話し合いなんてしなかった。ただ不満や不安だけ抱えてそこから目を逸らそうと彼の良いところを探した。でも最終的に「しょうがないけど動物の雄の本能に勝ててないな」と思ったら嫌になって別れてもらった。そこは割愛する。本題じゃないので。
私の性自認は、恐らく女性であるのだが、女性扱いされる事が苦手で、それがどうしてなのかは把握していて、過去に男性から女性扱いされる機会に碌でもない目に遭ってばかりだったからで、私の感情や感性はどうしようもなく女性的だし、体も小さくて、そのくせ胸が大きくて、擁護してやりたくなるようないかにもな女性だ。しょっちゅうその事にうんざりする。好きな姿に生まれる事が出来たなら、筋骨隆々の高身長の男性になりたかった。今の自分と真逆だ。
話を本題に戻す。これはポジティブな事なんだけど、この話をする為に元彼の話をしないと自分が納得出来なかったから、先に彼の話をした。
彼と付き合っていた頃は苦手だったVtuberを、ひょんな事から見られるようになったのだ。
そのきっかけの一つが先述したTRPGを始めた事で、いろんな人と遊ぶと、いろんな絵柄の立ち絵が同じ画面に並ぶ。いろんなデザインのVtuberが同じスタジオに立っている時みたいになる。
それぞれのプレイヤーの絵を好きになると、それぞれ違う絵柄のキャラクターが並んで立っている事に目が慣れる。違和感がなくなる。
ある日、ちいかわの話をしているVtuberさんの動画がTwitterのタイムラインに流れてきた。大人数でCGの背景の個室で休みながら話をしている動画だった。ソファーに座るそれぞれが個性的な姿をしていたし、元のイラストレーターさんの絵柄も違うのだろう、顔つきやCGの陰影の入り方とか、タッチが違った。けど、何も違和感を抱かずに見られた。
私はTRPGにハマった事でいつの間にかVtuberが見られる人間になっていた。
私の中のVtuberのイメージは、白い空間でわいわい騒いだり、ゲーム実況の画面の右下か左下で首を動かして喋っているというものだったのだが、所属企業のスタジオで撮影をしているらしい先述のVtuberさん達は、CGの景色の中で、床に寝転んだり、みんなでテレビを見たり、ソファーに座ってお喋りしていて、そういう空間に「いる」という存在感が大きく見えた。
「こういう人達もいるんだ」と知ってから、その人達と仲のいい他のVtuberさんの動画や配信のアーカイブも見られるようになって、今では自分もやってみたいと思うようにすらなった。実際にやるかどうかはわからないけど。楽しそうだし、彼らもそれぞれに努力をしているんだと理解できたから、昔の見慣れないだけで嫌悪していた頃よりも、素直に応援出来るようになれて嬉しいし、ここで元彼に謝りたくなったのだ。
あの頃は確かに苦手だった。受け入れる材料が自分の中になかったから好きになれなかった。君の好きなものを嫌いと言ってごめんな。
無理に好きになる必要は無いとはいえ、真っ向から拒否するのは私も辛かったんだ。
もう今更君とやり直そうとは思っていないし、それとこれとは別の話だけど、私はオタクだから、他人の趣味を否定したあの日のことをずっと引きずっていたんだ。出来るならそんな事したくなかったから、ずっと謝りたかったんだ。
この言葉を君に届けようとは思っていないし、届かなくて構わないし、だから意味がないんだけど、謝りたかったのも私の為だけど、今はV、好きになったよ。
でもこれって、君と別れないとTRPGをやらなかったろうから(当時やりたかったのを彼とのデートの予定などに時間をあてて我慢していたから)結局俺達、こうなるしかなかったのかもなぁ。
人間って、器は大きく出来るけど、大きくするには経験が必要で、君を受け入れ続ける器を、私はあの頃持てていなかったんだなぁ。
君と別れて空いた分のスペースにずっとやりたかった趣味を積めたら、君が好きだったものも好きになれたよ。
ごめんな。早く俺の事忘れていい女の子と結ばれてくれよ。
ごめんな。
俺は俺で楽しく生きるよ。
バイバイ。