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カナダで永住権”PR”カードの更新をしてみた。

2019年の年末にカナダの永住権🇨🇦を取得し、【PRカード】を受け取ってから、初めてのカードの更新時期がやってきた。

カナダ市民権を取得するまで、一生付きまとうモノなので、自分への備忘録を兼ねてまとめてみた。

PRカード(Permanent Resident Card)は、カナダ永住権というステータスを証明するためのカードである。
最初の更新が来るまでにカナダ市民権をもたない場合、カナダ永住権者はカードの更新がある。

カナダ国外へ出る際、カナダへ入国する際などにPRカードの携帯を求められる。
経験上、航空会社のチェックインやカナダ入国時のパスポートチェックや移民局でVISAの確認時にカードの掲示を求められる事が多い。

私の場合、両親が日本にいるかぎり日本のパスポートを維持しようと思っているので、カナダ市民権の申請を暫くせず、PRカードの更新をすることにした。

国籍を複数持てる国(台灣、フィリピンなど)は、永住権取得後、数年するとカナダ市民権取得をする人が多い。RRカードの更新もないし、カナダの選挙権などもあるので羨ましい。

PRカード。カナダ政府のサンプルより。

【PRカードには有効期限】

【PRカード】には約5年という有効期限がある。運転免許証やパスポートと同様だ。

ただし、【PRカード】の場合は有効期限が過ぎても、焦る事はない。

海外移住者にとって、パスポートや運転免許証の期限切れは、結構大変なことになるけれど…

カナダ永住権のステータスは、PRカードの有効期限と区別されているからでる。

永住権を維持する条件である、カナダ国内での必須滞在日数を守り、カナダ国内に滞在している方は、期限が切れてPRカードを持っていなくても大丈夫と思われる

IRCCの文源より
参照URL: https://ircc.canada.ca/english/helpcentre/answer.asp?qnum=727&top=4

むしろカードを紛失したほうが大変なので、国外へ出る可能性がないのであればPRカードを所持しないほうが良いのかもしれない。

カナダ永住権者は、一般的に帰る母国をもっているので、全く国外へ出ない永住権者は、マイノリティーだと思われる。。。
なので自ずと期限が切れると【PRカードの更新】または【カナダ市民権の取得】をするはず。。

本当にPRカードを掲示(使用)する機会は、カナダ国内にいる限り基本的にない。

経験上、就職時のペーパーワークすら納税で使われるカナダの【SIN】”社会保険番号”を提出するのみだったりする。

カナダ永住権者のSINは、カナダ人(市民権者)と同じ番号で始まるようにSINがカテゴライズされている。

人事部は、永住権者に対して、学生ビザやワーホリビザ取得者のケースのようにVISAの有効期限など確認をする必要がない。

むしろ人事部からは、【犯罪証明】など更に大事な事を求められる事が多い。

学生ビザなど短期滞在者のSINは、同じ9桁でも番号が永住権者と市民権者と違う構成になっている。
番号の区別は、クレジットカードの番号の最初の4桁でMastercardやVisaが判別できるのと同じだと思う。

カナダ永住権とは、期限のないVISAのことであり、学生ビザやワーホリビザと同様に所持しているパスポートは、各々の母国のパスポートである。

カナダ市民権者(カナダ人)が持つカナダ政府発行のパスポートを持たない代わりにPRカードは、カナダ永住者の証明書としてある。

これがなければ、カナダ入国時に母国のパスポート(僕の場合は日本のパスポート)だけしかないことになる。

カナダ入国時に学生ビザやワーホリのような紙ベースのVISAが基本的にないので、PRカードがないとカナダ永住権を容易に証明できない。

逆に言えば、カードを掲示できれば、空港や国境のスタッフから特に質問もなく顔パスで入国できる。(パスポートチェックで、入国理由など質問される事がないのでカナダへの入国スピードが、ワーホリや観光で来た時と比べて早い。)

学生ビザやワーホリビザなら、写真のような紙ベースのビザが貰えるはず。永住権者には、基本的にない。※カナダ政府のHPより


という事で、PRカードの有効期間が過ぎても問題はない。

しかし、カナダ国内での指定された滞在日数を守れなかった人(国外生活ばかりしていた人)は、例外を除いてPRカードの更新ができない。

PRカードの有効期限が過ぎれば、新しいカードに更新できないので、カナダへの再入国と出国ができない状態になる。

そういう方は、残念ながらPRカードの更新ができない件と別件で正式にカナダ永住権のステータスの無効について案内が政府より来るはず…

”私自身に起こった事がないので、このあたりの流れは推測でしかないけれど。”

【PRカードの更新申請にあたって大事なこと】

政府公認のウェブサイト。IRCCやCRAのように専用アカウントが必要。

「間違ったオンラインサイトで申請しないこと。」

近年は特にサイバー犯罪が、SNSやカナダ政府など公式サイトを偽ったウェブサイトが増えているので注意が必要。

私見だが、アメリカ入国で使うESTAも、検索結果の上位に公式ページのような装いをしつつ、民間のぼったくりビザ代行会社がでてくるのも一種の詐欺だと思う。
もちろん、USA政府公認ページならESTAの正規の価格で申請できるので、何倍も高い費用を払って代行会社を利用するメリットはない。

ワーホリビザ代行などもあるけれど、自分でできる事を他者に任せるのは、かなり勿体無い。海外生活は、自分で解決する事を楽しめない人に辛い
日本での生活をしていると労働単価を無視した格安サービスが多いので、日本人は不意にぼったくられやすい傾向にあると思う。

「オンラインデバイスで確認できる環境を構築すること」

2017年にカナダに来たときと比べて、紙書類で申請からオンライン申請が主流となっている。

なので、手書きが必要な部分以外は、デジタルデバイスで閲覧やアップロードできるように事前準備をしているとペーパーワークが捗る。

海外移住者なら運転免許やパスポートなどのIDカードや契約書保険証、政府関係の発行された重要書類は、全て事前にスキャンをしてクラウドや外付けHDDなどに保存を推奨。

当時のカナダの郵送システムは、日本より信頼できなかったので、永住権申請書類に関してトラッキングナンバー付きの郵送にして、私は目的地に到着するまで随時確認していた。
未だに、Amazonのトラッキング付き配送で紛失は頻繁に起こる。(Amazonなら補償付きだけど)

書類などデジタルデータにすると必要時にメールやオンラインで素早くアップロードできるので便利である。

今回とは別件であるが、緊急時の証明書の代替になる可能性もある。
日本帰省中など、カナダ国外から遠隔で移民局などにアプローチする際にも便利。

【PRポータルにて申請】

PRポータルより

PRポータルは、カナダ政府運営のPRカード申請専用のアカウントサイトらしい。

PRポータルでアカウントを作成すると、
専用の申請フォームと必要書類などをアップロードする項目がある。

まずは申請フォームにある質問に答えつつ、カナダ永住権取得から過去5年間の情報を時系列に沿って記載する。

永住権申請で書類作成した内容と似ている。
その他には、仕事や無職、ボランティア期間なども過去5年間で時系列に沿ってまとめる必要がある。

  • 仕事、ボランティア、無職の期間

  • カナダ国内、国外で滞在した住居の住所

  • 国外へ渡航した履歴と理由

この中で、過去五年間ずっとカナダを転々としている僕は、仕事や無職の期間に関する記載が、1番時間がかかり大変だった。

整合性がとれるように、ちゃんと職場毎に退職、入職、就活期間、バケーション期間など調べながら、過去5年間を振り返った。

他の2つはエクセルなど事前にまとめていたのでスムーズに入力できた。
仕事の履歴は、日本にいる頃からシフト表を幸いにもGoogleカレンダーで管理していたので、それを参照に仕事先ごとにまとめて記載した。
就職活動で使うレジュメも職場の正式名称を探す際に意外と役に立った。

「PRカードの更新の申請費用は」

申請費用は、たったのCA$50だった。 
永住権の時は$1,000ほどしたので、安く感じる。(年々、永住権申請費用は値上げしているとか。)
支払い先は、永住権申請と同様で政府公式サイトの専用支払いページより行った。

支払い後にレシートが貰えるので、それをPRポータルにアップロード。

「PRカード用の写真の作成。」

オンライン申請が主流の世の中でもカード用の写真は、自撮りでなく専門店で取得する必要がある。

専門店は永住権申請の時と変わらず、パスポート写真などを取り扱うカナダの大手チェーン店でも大丈夫だった。
Shoppers 、London drugsなどが、その一例だ。

僕が永住権取得した頃と比べてオンライン申請が増えており、写真屋でも印刷された現物だけでなく、デジタルデータが気軽に貰える環境になっている。

2019年永住権の申請書類作成当時は、紙書類で申請が主流であった。そのため書類を印刷し、写真も印刷されたモノを郵送していた。

そのため写真屋に行くと現物写真のみ提供する場所が多く、デジタルフォーマットでもらう際に説明するのが大変だった。

特に当時のユーコン準州では限られた場所にしか写真屋がないので、デジタルフォーマットが欲しければ、提供できる店舗の厳選をする必要があった。

黎明期は、USBやSDカードを持参したりしたが、今なら写真系の専用ウェブサイトに写真がアップロードされる。
写真の現像時に専用のパスワードをもらってオンラインから写真をダウンロードするだけとなっている。

※ただし、PRカードの更新をオンラインで行っても、写真の裏面は、手書き情報がいるので、紙ベースの写真も必要。

オンラインだと正面写真をそのまま添付できるが、
裏面は自分で名前などをサインしたあとに撮影し、アップロードする必要がある。
チェックリストを熟読し確認していないとオンライン申請の場合でも、提出漏れが起こる可能性がある

「その他の書類たち」

チェックリストに沿って書類を集めて、PRポータルから一つずつアップロードを行った。

  • カナダで使える【ID】(身分証明書;パスポートなど)

  • 国外滞在時の履歴を証明できるトラベルサポート書類など

  • 現在持っているのPRカード

性別、結婚や子供などステータスが変わった人は、その人に応じて追加書類のアップロードが必要らしい。

Document Typeを選んで自分で1つずつアップロードするので、自分に該当する必要書類を見つけるためのチェックリストは大事。

あとは、申請が滞ることなく承認され、新しいPRカードが届くのを待つのみ。

結局、休日含めて20程度で新しいカードが郵送されてきた。余りにも早くて封筒を郵便箱から見た時は、追加情報の催促かと思うくらいだった。
改めて封筒を触るとプラスチックの板の感触があった。サイズ感も運転免許証やクレジットカードと同じであり開封せずとも安心できた。

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