中高生のための大学受験勉強記録
これは、受験体制の変更で前々から大変な状況にあったにも関わらず、この社会情勢でより一層厳しい状況下に置かれている後輩達になにかできないかと考えた結果、書くに至ったものです。
外出自粛が求められている現在、思うように勉強できていない学生も多いのではないでしょうか。特に中高一貫でない高校は、ただでさえきついカリキュラムなのに、学校は休校。オンライン授業の環境も整っていない。大変な状況だと思います。
そこで今回は、私の学習記録(時間や教材)をまとめたので勉強の動機付けにでもしていただけたら幸いです。
よし、記録しよう
私は高校三年間、いつ、何を、何時間何分、勉強していたかを全て記録していました。
記録するメリットは主に2つあります。
1つ目は、本当の勉強時間がわかるという点です。みなさんは何時間勉強したかをどうやって決めていますか?
「今日は8時間勉強した、頑張った!!」
本当ですか?
「だって、13時から20時まで勉強したよ!」
それは、机に教材を出して座っていた時間ではないですか?
途中で一回も休むことなく、他のことを考えもせず、ずっと集中していたんですか?
何をどのくらい勉強したかまで記録すれば、そういったちょっとした合間の時間を省くことができます。
実際私も驚きました。4時間使える勉強スペースに行った時、特に勉強以外のことはせず、ひたすら勉強していたので、いつも4時間勉強したものだと思っていました。
しかし、記録をとってみると3時間18分だったのです。
入ってから、荷物をだして勉強を始めるまでの時間、教材を変える時間、課題どこまでだったか確認する時間、今日どこまでやろっかなって考える時間、、、意外と勉強していないものなんです。
2つ目は、自信が生まれるという点です。受験期になると様々な不安が生まれてきます。そんな時、勉強記録を振り返ってみてください。自分の努力という抽象的なものが、勉強時間という具体的なものとなる。
「こんだけやってきたんだからきっと大丈夫。」
そう思えるはずです。
(あ、逆に全然勉強してない時は、やばいと実感できます笑)
えー、でも記録するの面倒くさいと思うかもしれませんが、勉強時間を記録してくれる便利なアプリはたくさんあります。
ちなみに私は、Studyplusというアプリを愛用してました。切磋琢磨できる友達が作りやすいところと教材を登録しやすいところが気に入ってました。
量と質
これは学年別主要五教科の学習時間割合です。
学校によってカリキュラムが違うので、なんとも言えませんが、時期に合わせて自分と比較してみてください。
(英語は数学と同じくらい勉強したのに得意になりませんでしたね、苦笑)
東進ハイスクールにこんな資料がありました。
すごい数字がならんでいますね、、、
でも安心してください、私の周りに私より正確に学習時間計っている東進生一人もいませんでした。
だって
私の場合、高校3年間トータルで1920時間の開き!!!
絶対合格できなかったはずじゃないですか、笑
別に勉強時間が少なくていいというわけではないです。勉強の効果=時間×質ですから時間と同じくらい質も大切ということです。
時間は確認できるのでわかりやすいですが、質は認識しにくいです。
勉強に向かっていた時間ー本当の勉強時間=質の低さという考え方は一つの指標になるのではないでしょうか。勉強時間を記録することで、定量的に質が計れるようになるのです。(あ、今3つ目のメリット見つけちゃった笑)
買いすぎるな、参考書
ここからは国公立理系志願者向けの話となります。
時間と質をあげて何を勉強したら良いのか。
正直、
「これ使わないと受からない」もなければ、「これ使えば受かる」もないと思ってます。
それよりも大切なことは一つ一つの参考書を完璧にするということです。
理系教科は(英語はいまだに勉強法が確立してません苦笑)理解用参考書→実戦用参考書→過去問というように進めていきました。
理解用参考書とは、教科書の理解を深めるための参考書です。入試問題は教科書をもとにつくられますから、教科書を読むのが一番ですが、読むだけでその本質を理解するのは中々難しいと思います。(がちで頭いい人には必要ないと思います。)
実戦用参考書とは、理解した基本を応用するための参考書です。ここで大切なのは、応用する方法を学ぶのであって、その問題を解けるようになるのが目的ではないということです。たまに、ろくに基本が分かってないのに難しい問題集ばかり解いて、頭良くなった気になっている人がいますが、そういう人は大抵、初見の問題が解けません。
え、二冊でいいのと思うかもしれませんが、完璧にすれば大丈夫です。
完璧にする方法は下の本を読んでください。私は自分の勉強法に革命がおきました。
ぶっちゃけこの本を読めば何の問題もないと思うのですが、私は使った参考書が違うので、使った時期も含めて紹介していきたいと思います。参考程度にご覧ください。
数学
理解用…青チャート【~9月】
実戦用…数学重要問題集【10月~】
青チャートは高1からちょくちょくやっていましたが本格的に始めたのは高3の6月からです。実戦用は最初プラチカをやっていたのですが、解答がきれいすぎて解説が少なかったのですぐやめました。重問は時間がなかったので必解だけやりました。
物理
理解用…物理のエッセンス【~8月】
実戦用…物理重要問題集【9月~】
物理のエッセンスは高3の4月から始めました。予習にも使いましたが、まとめられすぎてて独学にはあまりおすすめできません。実戦用は名問の森か重問で迷いましたが、個人的に重問の構成の方が好きだったので重問にしました。どっちでもいいと思います。重問は必解しか解いてません。
化学
理解用…基礎問題精講【~8月】
実戦用…化学重要問題集【9月~】
化学の理解用は探すのが結構大変でした。化学が多少暗記要素もあるので、本質まで説明してる参考書が少ない印象です。重問は必解しか解いてません。あと、物理も化学も学校でセミナーが配られたのですが、先ほど紹介したの本のやり方をするには問題数が多すぎたので全くやりませんでした。
英語
苦手なんであんま言えないのですが、速読英単語(必修編)【6月~】を音読しまくったらましになりました。あと、二次試験の対策でドラゴン・イングリッシュ【9月~】をやってました。(模試の英作文はこれで無双できます)
これらの参考書を上記の本のやり方で5回解きました。(本では7回解けと言っていますが笑)
あとは過去問演習をして時間になれれば問題ないと思います。
これらにプラスして、休校で授業がなく理解に苦しんでいる、理解用参考書だけでは理解できない、という人は無料で見れる動画などを参照してはいかがでしょうか。
Try IT
超わかる高校数学
などは初学でも十分に理解できる分かりやすさだと思います。私自身も予習用として時々視聴していました。
今回の内容は以前の記事をコピペした部分があるので、いつも見てくださってる方々には退屈だったかもしれません。申し訳ないです。また、得点開示と単位認定試験の件ですが大学側も大変な状況だそうで、単位認定試験は中止(ちなみに、入学前海外研修も中止)、得点開示はまだもう少し時間がかかりそうです。しばしお待ちください。
最後に、勉強によって手に入れた知識と思考力は、バイトなど手に入れたお金と違い、消えない財産です。先の見えない状況だと思いますが、ぜひ頑張ってください。
私も大学のオンライン授業がんばります、笑