東北大学AO入試II期受験自伝【II期解説編】(Part02)
今回は私が受験した東北大のAOII期工学部(建築・社会環境工学科)について話していきたいと思います。工学部志望の方以外にも役立つ情報がきっとあるはずです!
総合型選抜
総合型選抜とは、2021年度入試から使用される予定のAO入試の別称です。これがまさに東北大学のAO入試の実態を表しています。AO入試のアドミッション・ポリシーを見てください。
AO入試では、高等学校における学業成績や大学入試センター試験、個別の筆記試験、面接試験や出願書類の審査等による選考を行います。この選考では幅広い基礎知識や論理的思考力、表現力・コミュニケーション能力等を学力とともに、豊かな人間性や創造力・発想力、倫理性、主体的学習意欲と協調性、学問に対する好奇心などを評価します。学力については、一般入試と同等以上の水準を求めます。
いろいろ書いてますね…
センター試験を課さないII期では特にこの学力以外の部分が重要になってきます。(学力だけが高い人は一般入試でとればいいですからね)大学側は研究の中心となりみんなを引っ張ってくれる人材を求めているのです(多分)。皆さんの周りにもいい大学出てるのに、仕事ができないって人はいませんか?(私の学校にもめちゃくちゃ勉強できるのに実験などが全然できない人がいます笑)情報が簡単に手に入る社会において、歩く百科事典や電卓の需要は低いのでしょう。だからこそ大学側は勉強ができる人材だけでなく、勉強を通じて身につけた学力を社会に還元する能力を持つ人材を求めているのではないでしょうか。そう考えると上記のアドミッションポリシーの意図が見えてきませんか。
配点(工学部)
出願書類 筆記試験 面接試験 合計
第一次選考 150 300 -- 450
第二次選考 150 300 150 600
*第二次選考の出願書類と筆記試験は第一次選考の結果を用いる。
そう、出願書類と面接試験が50%を占めているんです!
Part01で紹介したデータをみる限り、出願書類と面接試験の得点の範囲は筆記試験に比べると大きくないようですが、それでも合格ラインに並んだ場合のみ主体性評価を利用する一般入試とは、全然異なりますね。
また、私の年度(2020年度)から第一次選考と第二選考の二段階となりました。配点は変わっていないのですが、筆記試験の内容が変わりました。
2019年度以前
・筆記試験①(数学、物理、化学)…120分
・筆記試験②(英語) …60分
⇓
2020年度
・筆記試験①(数学) …60分
・筆記試験②(物理) …60分
・筆記試験③(化学) …60分
・筆記試験④(英語) …60分
比重あがってるやーん!
これは、より正確に基礎学力の定着度をみたいという大学側の考えが表れていますね。つまり、アドミッションポリシーにあるように筆記試験にも相当な準備が必要ということです。
まとめ
・出願書類と面接試験で全体の半分の配点
・筆記試験も手が抜けない
といったところでしょうか。一般入試に比べ求められる要素が多いですが、それは受験者全員同じです。ひとつひとつ対策をしていけば大丈夫です。次回以降は、具体的にどのような試験内容なのか、どんな対策をしたのか、といったところまで紹介していきます。
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