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東北大学AO入試II期受験自伝【小論文の対策編】(Part07)

今回は筆記試験の一部である小論文について話していきたいと思います。

出題方法

英語の試験の中には、長文に関連する内容の小論文問題があります。2019年より前は400字以内、2019年以降は300字以内の日本語で述べる問題となっています。

テーマは科学系、特に工学に関することが多いです。

私の年は「科学技術が発展する中で生じうる倫理的問題ひとつあげ、それを解決または軽減する策を述べなさい」みたいな内容だったと思います。

小論文の他にも普通の英語の問題(適語補充、日本語和訳など)もあり、それもこみこみで60分なので私にはかなりきつきつでした。

というのも、私自身英語が一番苦手なんです。

しかし、ある意味この英語試験は私にとって合格への追い風となってくれました。

小論文は大体の英文の内容が分かれば、あとは英語力というよりも国語力の勝負になってくるからです。

しかも、小論文を高校生活でまじめに勉強してきた、というか、そういった機会があった高校生なんてあまりいませんから、受験生となってからでも十分対応できました。

対策内容

では、具体的にどういう対策をしたか紹介していきます。

①情報収集

上の問題の「科学技術が発展する中で生じうる倫理的問題」と言われてあなたはいくつの具体例が思いつきますか?

試験では瞬間的にいくつか頭に浮かべ、その中から、「それを解決または軽減する策」も説明できる、かつ、300字以内で収まる話題を選ばなくてはなりません。

過去問の中にはIoTに関するものもありました。

今、IoTって何?って思った人。その時点でアウトです。

そうなると、社会的・学問的の予備知識がたくさん必要だとは思いませんか。

それを集めるのに使ったのがニュースです。新聞などでもいいと思います。

私はWBS(ワールドビジネスサテライト)という番組(まじでおすすめ)を毎日見るようにしてました。

私は高3の夏くらいから見始めたのですが、もっと早くから見る習慣をつけておけば良かったと思います。

見るときには、その話題の実態はもちろん、それが生まれた背景、そして解決策を考えながら見るようにして、理解したことをスマホのメモ帳にまとめてました。

②文速を調べる(漢字あってる…?)

文速とは自分が文字を書くスピードのことです。それが分からないと試験中に何分残せば書ききれるのかが分かりません。

これは過去問をやりながら調べてほしいのですが、注意点があります。

それは考えながら書くはNGということです。

必ず、どういう話題をどういう構成で書くのか考えてから書いてください。そうしないと、問題によって文速が変わってきてしまい、調べる意味がなくなってしまいます。

あと、行きの新幹線の中で下の本の科学分野のところだけちょろっと読みました。(実はこの中の言葉を本番で使いました。)

おまけ

最後に私が書いた文章(記憶の限り笑)を載せたいと思います。
どんな評価をされたのかは分かりませんし、私の年は長文が長くて、15分くらいしか小論文にかけられなかったので、すごい人に言わせるときっとダメだしされまくるのでしょうけど、こんなんで受かるよっていうのだけでも伝わればと思います。

倫理的問題を発生しうるものの一つにクローン技術がある。クローン技術の発展により、人クローンが実現しうるからだ。この問題に対して私は、参加型テクノロジーアセスメントが必要だと考える。クローン技術は将来、私達の生活を支えるのは間違いない。人口爆発により食糧危機が迫っている現在では、クローン技術を応用した農作物の品種改良・大量生産が必要となってくる。しかし、過剰なクローン技術の応用は私達に悪影響を与える。人クローンはその好例だ。そのような倫理的問題は私達がどこに線引きをするかで善悪がきまる。そのため、一般市民と意見を交わす参加型テクノロジーアセスメントが必要である。

まとめ

・英語長文を読んで日本語で書くスタイル
・社会的・学問的予備知識が必要
・自分の文速を知る
といったことでしょうか。小論文はただ学校の勉強をしているだけでは解けません。社会情勢にも目を向けている視野の広い人材を求めているということが伝わってくる問題ではないでしょうか。これもアドミッションポリシーに沿っているAO入試II期の良い特徴だとと思います。

次回は小論文以外の筆記試験の部分を紹介していきたいと思います。二次試験との違い・対策法を紹介します。


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