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針を無くした時計

冬至の前は一段と暗い。
太陽はご機嫌ななめで、さらに暗い。

暗闇の早朝
暗闇の真夜中

時計が無ければ同じ暗闇。
同じだけの街頭がついて、まばらな車が走る。

なのに、どこか安心感がある朝。
唯一違うのは、朝という希望が、近いか遠いか。

時計に針が無かったら、iPhoneが無かったら
時間という概念を、根っこから考える朝。

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