およそ20年ぶり?!ガチャガチャで思い出すあの時の記憶
100円玉を複数入れて回すガチャガチャ。正式名称はガシャガシャらしい。
先日30歳の僕は小学生以来およそ20年ぶりにガチャガチャを回した事について話したい。
あの頃の記憶
僕のガチャガチャとの出会いから話そう。
6歳〜10歳頃まで集めたガチャガチャがある。
それは仮面ライダーのフィギュアだ。
当時は200円だった。
毎週土日は買い物へショッピングセンターに繰り出した僕の家族。
ルートはおもちゃ〜本屋〜食材という順番だった。当然おもちゃは欲しいと思っても買ってもらえる事は誕生日とクリスマス以外ほとんどなかったと記憶している。
それでも、ガチャガチャは別だった。新作の仮面ライダーフィギュアが出ると父親の財布が開く。比較的、お手頃な値段でリアルなフィギュアが手に入る。
仮面ライダー世代の父も同じ気持ちでコレクションがてら息子に回させたのだろう。
お気に入りは初代ライダー怪人
サボテグロンとガラガランダ、そしてイカデビル。
回すガチャはおよそ6種。欲しい物がそんな簡単に手に入れる事はできない。
“運”だ。
そんな中で父から“諦める”事の大事さも学んだ。
ある日、お目当てのフィギュアがあったが回して回しても同じサブライダーが出続けた。
「諦めなさい」当時の僕は受け入れられなった。
でも、ある裏技を教えてもらった。それはフィギュアショップだ。新品のお目当てのフィギュアガチャが300円〜400円で売られていたのだ。
1年に1回くらいのペースで父とその店がある都心へ繰り出したのを今でも覚えている。
集めたフィギュアガチャは50体を越えるだろう。
僕の幼少期はガチャガチャなしでは語れない。
あれから15年ほどが過ぎて、上京した僕はある帰省した際に昔集めていたガチャガチャを親から見せてもらった。
仮面ライダー50周年で買った大人の変身ベルトに脇に飾ろうと物置部屋から引っ張りだしてもらったのだ。
懐かしいフィギュアの数々。怪人の名前って案外覚えてるものだ。だが世代の父は怪人の名前全てわかった、この人はボケないなと僕は思った。
ショッキングすぎる値上げとフラッシュバック
訪日客が増えた事によりガシャガシャの市場が大儲けという記事をどこかで見かけた。
羽田空港や成田空港はもちろん、ガシャガシャの周りには外国人の方がたくさんいる。
数十年ぶりに入ってみるとあの仮面ライダー復刻版が出ており、見てみると500円...。
衝撃的だった。
回す事はないなと思っていたが、SNSで北斗の拳のコラボが出ると知った。一目惚れだった。
探しても探しても見つからない。
諦めかけた時、ついに発見した。
お金を両替して100円玉を5枚入れた。ワクワク感が高ぶる。セットされ回した瞬間だった。
“それ”は子供の頃の記憶を一気に呼び覚ました。手の感覚、ワクワク感、回す事の楽しさ、懐かしさといったいろんな感情が溢れた。
いいキャラを手に入れたが、あの感覚が忘れないと本当にほしいものではなかったのでもう一度回してみた。
すると一番要らないものが出てきた。
大人になり、手持ちもあったが当時の記憶から諦めも学んでいた為、その場を後にした。
大人になったなと実感した30歳の夏でした。
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