見出し画像

部屋を片付けたい2(思い出段ボール編)

絶賛片付け中の実家住まいのわが部屋
あらゆるところが気になるのだが、その中でもクローゼットの天袋のおくが一番気になる。
それというのもこの家に住み出してから数年間の、我らきょうだいの学校の思い出がそのまま詰め込まれているからだ。今にして思えば家族全員片付け上手とは言えない我が家で、一年が終わったあと段ボールにつめて収納するというのは当時は良い考えであったのだろう。
しかし空間は有限であり数年のうちに埋まった後はなんとなく捨てたりなどしていたのでここにはない。
だが天袋の段ボール11箱はそのまま残されていた。

タイムカプセルか

今回部屋をひっくり返す覚悟をして臨んでいる私に例外はない。
本などの部屋の大多数を占める紙類が全く手付かずのくせに思い出段ボールを始末する機運が高まった私は、とりあえずきったない段ボール箱は絶対捨てるぞ、と攻略を始めた。

天袋の掃除で大事なのは足りない背を補う安定していて高い椅子!
ピアノの椅子は調節可能で適任すぎる。
降りるまでに一度物を置く場所!
折り畳みの高さ調節できる机を買っていて本当によかった。腰が大事。

この2つを用意し、とりあえず近くの箱からおろしていくと、私の小学3年生の箱が。
開けていくと好きな教科の教科書が入っていた。国語音楽道徳など。理科とか存在しない。
あと漢字ドリルと計算ドリル。ドリルなんで残してるの?いる?ノートは使いさしの最新の物だけポーンと入ってる。なんか意味ある?
ノートや教科書の名前があるところは最初マジックでけしていたが、少しするとめんどくさくなってきた
紙なんだし破けば良くない?とやぶってシュレッダー待機箱へ。シュレッダー買ってよかったぁ!

中を見てると、先生が感想を書いてくれる日記帳が出てきた。ほほーどれどれ、と見ていくと先生の感想に波線が引いてある。なんだろこれと思ったら、下の部分にいやだと思ったコメント、などと書いてあって、みると結構な割合で波線が。

わたし先生嫌いすぎんか?
めちゃくちゃあつかいにくい子やなぁ
まあ…今とあんまり変わってないな
となんか納得した。

〇〇くんと△して遊びました、という日記では〇〇くんはいろんな遊びを知っているんだねと先生のコメントがあり、3年生わたしの不服の波線があり、わたしが知っていた遊びですと怒りのコメントが付け足してある。
…めちゃくちゃ嫌ってるなわたし!
しずまりたまえ〜!
学期末くらいには先生のコメントもなくなっていて笑ってしまった。決別しとる。

そのあと一年生と幼稚園の年長さんの箱を整理してその日は終えた。

数日後、きょうだいの分も処分していいという言質を取って残る段ボールの攻略にとりかかった。

残る箱が大体きょうだいのものでこれは人のものだったので大変気楽に作文を読み写真を見て教科書ノートなど捨てていったのだが、残し方にも個性がある。あの人全部入ってる。少しは選別しろ。もちろんドリルも入ってました。
ノートとかめちゃくちゃ多くて私の指の皮が存在感をましてしまったよなんかおごれや。

前回見つからなかった私の2年生の箱。
いやあ絵とかもなんか覚えてる!懐かしい〜!
この頃のノート大体ムツゴロウさんのノートだったよねぇ、とじゆうノートを見たらなんと絵本!

えっすごい
ちゃんと表紙があってお話と絵があって話が最後まで描いてある!りんごの木とどうぶつたちのお話で最後はめでたしめでたしでみんな幸せ、というハッピーすぎるお話であった。
私の初めて完結させた話なんですかこれ!2年生のわたしすごいな!
小説も書きかけたことあるけど終わらせたことはなかったからとても驚いた。
私のクリエイティブ史(?)をさかのぼる新たな史料が発見されたのだ。
それがこんなにも幸せなお話で嬉しい。

幸せな気持ちで教科書をまとめている時、きょうだいの5年生の道徳をパラっとめくったところ地元について学ぶお話が4篇ほど載っていた。
へー江戸時代の多吉郎少年のお話…えっ多吉郎って木村蒹葭堂やん!!と大変驚いた。
大学卒業後から調べ始め、暇な時に本やら何から集めておりこの部屋の惨状の3割の責任をになっている、木村蒹葭堂じゃないか!
常々教科書に載っててもおかしくないひとだよ、なんで載ってないんだろうとか言ってたのに、載ってたのね!
私の思い出段ボールは3年生までだったのでわからないが、私の時も載っていたのだろうか?
しかし蒹葭堂のエピソード弱いな…体が弱くて菊を育てて頑張って勉強したので学者になり死後幕府に認められました…か。石を拾ってたら貴重な品物と間違えられて盗まれたけど返ってきたエピソードはユニークで面白いけどここに入れるとぼやんとするな。まあ4ページしかないしな。

あー私が書くならなんて書くかしら?ちょっと書いてみたくなった。
思い出段ボールをあけてよかった。

いいなと思ったら応援しよう!