１０．南インドマイソール:ジャイナ教の聖地でデカン高原の夕陽に祈る

マイソールの北80キロに、ジャイナ教の聖地、シュラバナベルゴラがある。ジャイナ教徒は、現在はインドのみにいて、約450万人、約0.5%にも満たないが、結束は固く、社会への影響は大きい。南インドには、特に無所有を教義とし、裸で生活する高位者もいる。

　シュラバナベルゴラは、高さ143メートルの岩山の頂上に、一枚岩から切り出された高さ18メートルのゴマテーシュワラ像が屹立している。そこではたくさんのジャイナ教徒が、ゴマテーシュワラに祈りを捧げている。聖地ならではの厳かな空気の中、信者達と共に祈りを捧げよう。

岩山に刻まれた614段の階段を登っていくと、360度、デカン高原を見渡すことができる。今、自分は広大なインドのど真ん中にいるんだということを思い知らされる。

マイソールを訪れたら、ここ、ジャイナ教のパワー溢れるシュラバナベルゴラ、広大なデカン高原の広がりを実感できる聖地まで、ぜひ足を伸ばして欲しい。