16.南インドマイソール:王宮でマイソール王国の栄華に身をひたす
インド建築最高傑作のひとつ、マイソール宮殿を訪れよう。マイソール宮殿は、1912年、明治時代末期に作られた、ヒンズー様式、イスラム様式、そしてヨーロッパのアールヌーヴォーが融合した、優雅で華麗な建築物だ。豊かだった王国の富が惜しげもなく展示されている。
象のパレードが入ってくることを前提に作られた巨大な門を通って入っていくと、
王宮が、その優雅な姿を現す。
入ってすぐの部屋は婚礼の間だ。ここで実際に今のマハラジャも結婚式を上げた。
婚礼の間の周りには、ダサラ祭の様子が生き生きと描かれている。
それぞれの部屋には、マハラジャの収集品が飾られている。
2階は王宮の前のダサラ広場で行われる式典を見るための観覧席となっていて、当時の興奮を感じることができる。
2階の柱の間の色調、リズミカルな美しさは、心を浮き立たせる。
天井画はヨーロッパ調の中に天使とヒンズーの神々が踊り、絶妙なバランス感覚を感じさせてくれる。
マイソールに来たなら、絶対に外せないところだ。ぜひマハラジャになった気分で、マイソール王国の栄華にどっぷりと身をひたしてみよう。