F1から学ぶ:完璧主義と一貫性のバランス
こんにちは、心理カウンセラー(公認心理師)の高牟禮(たかむれ)です。
最近、https://f1-gate.com というサイトで
興味深い記事を見ました。
それは「マクラーレンF1 ランド・ノリスの自己批判傾向の解消方法を模索」
というもの。
ランド・ノリスというのは
若手F1レーサーの中でもピカイチと言われている人。
ただ速いだけでなく
レース中お茶目な発言が多く
楽しませてくれる人。
もちろん速さを追求する競技なので
自分に対する厳しさも
当然持ち合わせているは思っていました。
ただ記事によると彼は
あまりにも自分に厳しすぎて
悪影響が出ている。
この自分に対する厳しさを緩和するサポートを
チームが検討しているという内容でした。
とても興味深かったのは
「時に99.9%のラップで十分だということを
どのようにすれば受け入れることができるだろうか?
何に反対しているのか? 常に100%か?それとも一貫性?」
というスタッフの言葉。
つまり、100%にこだわることで
帰ってミスが増え
パフォーマスも落ちる。
そして99.9%にすることでミスが減り
一貫性を保てるならそのほうが良いと
チームが考えていること。
レースという極限を追求するフィールドですら
100%である必要はなく
ある種の妥協が大事なんですね。
これは私たちにも
当てはまることと思います。
そこで完璧主義と一貫性について
いろんな角度から考察してみました。
時間と効率性
完璧主義:全てを完璧にしようとすると、プロジェクトが遅れがち。
効率が下がります。
一貫性重視:大切な基準を守りつつ、スムーズに進めることができます。
ストレスとプレッシャー
完璧主義:常に完璧を求めることで、ストレスやプレッシャーが増えます。
創造性に悪影響を及ぼすことも。
一貫性重視:現実的な目標設定により、ストレスを減らし、
安心して取り組めます。
柔軟性と適応性
完璧主義:柔軟性がなくなり、
予期せぬ変更や課題への対応が難しくなります。
一貫性重視:目標に向かう過程で、必要に応じてうまく調整できます。
チームワークと協力
完璧主義:他人との協力が難しくなり、
チーム内での緊張を引き起こすことがあります。
一貫性重視:チームの協力とコミュニケーションが促進され、
より良い作業環境を生み出します。
成長と学習
完璧主義:失敗を恐れるため、
新しいことへの挑戦や成長の機会が限られます。
一貫性重視:失敗を学びの一部とみなし、
継続的な成長に繋がります。
こうやって考えていくと
完璧主義より一貫性重視でいく方が
メリットが大きいとわかります。
また私たちは
レーサーではありません。
100%の代わりに
90%、80%でもいいのかもしれませね。
以上、ご参考になれば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。