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宅録でギターアンプのマイク録り。前編〜iPadでレコーディング。
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今回の週刊宅録ギターでは自宅で出来るアンプのマイク録音をテーマに、実際に自宅で行った工程を音源交えて紹介〜解説します。前編はiPadを使ってレコーディングするまでの工程になります。
https://note.com/kenjisuzuki/n/nefb3b5bf8614
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まずは完成形どうぞお聞き下さい。
この音源で使った録音機材は、シュアーSM57、ZOOM U-44。
だけです。
しかもiPadでレコーディングです。
物は使いようで何とかなるもんです(笑)
音質と同等にコストパフォーマンスも重視。
マイクやマイクプリアンプ等レコーディングスタジオにあるような高級な物は、もちろん音質も素晴らしくとってもいい音がします。
しかし、高い。製造工程や技術等考えれば仕方ないのですが高価なんですね。
しかしここは宅録ギター魂(笑)「なるべくコストをかけず出来るだけ良い音」を目指して、物は使いよう精神で行きますよ。
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でもって、自宅でアンプは絶対無理!な方を考慮して、レコーディングはiPad、ミックスをMacBookProで行いました。
「ギターだけリハスタの個人練習で録音」にも今回のネタは使えます。
使用機材。
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ギター クルーズのボトムズアップSSH
Ovaltone バッファーMoment
Ovaltone 歪みペダル Q.O.O. blue edition
Tone King 18wギターアンプ
Orange 12インチ×1キャビネット
マイク シュアーSM57
オーディオインターフェース ZOOM U-44
録音はiPadのCubasisで,ミックスがMacBookProでStudio One3
以上。
ギター〜エフェクト、アンプ、PC以外では、SM57とZOOMのU-44ですね。それだけです。
ではもう一度ミックス済みの完成音源をお聞き下さい。
こんな感じです。
そんなわけで前編ではiPadにレコーディングする所まで解説します。
録音はiPadで。
予め仮で作ったドラムとベースをiPadのCubasisに読み込んで、バッキングダブルとソロを録音しました。
自宅でアンプは厳しい場合やアンプが無いなんて場合は、リハスタとかでアンプを鳴らしましょう。今回のケースだとギター関係以外はiPadとZOOMのオーディオインターフェースだけで済みます。
SM57は大抵のスタジオにありますし。
もし買っても1万弱とかですね。SM57は頑丈で幅広く使えるので一本持っていても良いかもですね。
宅録環境でも出来るマイキングのノウハウはこちらの記事を御覧ください。
ザックリ書くと、マイクの位置、距離で集音される音はかなり変わるので、アンプから出ている音になるべく近づけるのが基本です。
アンプの音をベストな状況にするのはギターなりエフェクターなりで、普段と同じで全く問題ありません。
レコーディングだからといって特別な音作りをする必要はありません。
注意としてはディレイ、リバーブ等の空間系はDAWでかけた方が良いことが多いので、特別な事をしないのであれば空間系はオフにしましょう。
ここから先はギターアンプのマイク録音において、自宅やリハスタならではの利点や工夫方法等書いています。
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マイキングが決まったら、早速レコーディングです。アンプと同じ部屋なのでモニタースピーカーから音は聞けません。ハウりますし。録り音を正確にモニターする為にも密閉遮音効果が高いイヤホンがおすすめです。
僕は以前からFitEarのものを使っています。
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アンプから出る音とイヤホンで聞く音には違いがあります。
アンプの音は部屋の中で反響しますので、「部屋の響き、空気感」が含まれた音が耳に届きます。イヤホンの音だけではそういう事を感じられないのですが、アンプと同じ部屋で録音する利点がここにあるんです。
イヤホンで密閉していてもアンプの響き、振動は体で感じられるんですね。また程よい音量であればアンプのフィードバックも得られ、サスティンも増すので、歪ませすぎにならずに済むんです。
僕もレコーディングスタジオでは出来る限りアンプのブースに入ってギターを弾くのですが、そういう理由からなんですよ。
これがアンプと隔離された環境、例えばコンソールルームで弾いたり、だと「スタジオのモニタースピーカーから出た音がアンプの音」なんですね。ちょっとした違いのようで弾き方や音作りにも大きく影響して来ます。もちろん慣れもありますし、その方が弾きやすいとも言えます。
といった感じで、ブースが無い利点もあるんです。
もちろん普通の家庭で大音量は厳しいかと思いますし、うちでも実際無理なのですが、今回のアンプの音は決して大きくないです。一般家庭で許される範囲かと。。
iPadからMacへ
Cubasisでレコーディング出来たギタートラックを書き出して、ファイルをMacに移動させます。
うちはMacなのでiCloud経由でファイル共有していますが、WindowsならDrop Boxで共有したり、iPadからメールで送る事も出来ます。
今回はiPadのCubasisを使いましたが、iPhoneのGarageBandでも出来ますし、他のスマホやコンパクトなレコーダーでももちろん可能です。
この段階では良いテイクを録音するのが目的なので、使い慣れた機器でOK。
ミックス前の音
ギターはSM57で録ったままの音です。
あんまりこういうのは公開しないのですが、、。どうぞ。
ソロの音はかなり生々しいですが、録ったまま状態はこんな感じです。
Ovaltoneのblue editionがかなり良いので、録り音としては十分な合格ラインですね。ここからMac上でミックスして行きます。
今回はここまでで!お疲れ様です!
次号ではMacに移してからのとっておきのアイデアを紹介します!
では、次号もお楽しみに!
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ギタリスト鈴木健治の宅録ギターマガジン
2017年からひと月に2記事配信になりました。 メジャーCD1000曲以上に参加しているギタリスト鈴木健治が、宅録ギターのノウハウや限定公…
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