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分厚いギター音像のためのダビング方法。

今回はアンプシミュレーターのBIAS Ampのつまみを全く同じセッティングのまま、似てるけど少し違うパターンのギターをダビングして分厚いサウンドを作って行くアイデアを紹介、解説します。

セッティングはマーシャルフルテン!

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フルテンとは言えプレキシマーシャルのシミュレートなので猛烈に歪むわけではないのですが、これがリアルのアンプだと結構な大音量になるのはまぁ当然ですね。。

この手のタイプのアンプはマスターボリュームを上げることで、音量だけでなく歪みの深さも変わって来るのですが、マスターフルにした時の感じは、プリドライブだけではなかなか出せないんですね。。

で、完成形がこちら。

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ギターで6トラック重ねています。

この分厚い感じを出す方法を各パート毎に音源も使い解説します!


ベーシックなバックトラックのみがこちらになります。


なんのことはないシンプルな打ち込みパターンですね。

これをギターでロックな分厚い感じにしていきます。

パターン的には4種類で6トラック使っています。

各トラック毎に聞いてみましょう。




1、低音弦だけ使ったボイシング。

パワーコードに近いシンプルなボイシングです。低音弦だけ弾いています。



2、4弦〜1弦だけ使ったボイシング。

このようにあえて低音弦と高音弦を分けて録音することで、一度に弾くよりも厚みを出すことが出来ます。



1、2ミックス

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3、歪みを抑えて少しメロディっぽく。

ギターのボリュームを少し絞る事で歪みを抑えています。また、ピックアップはフロントシングルを使ってニュアンスも変えていますね。単音で弾く事で少しメロディを強調する役割にもなっています。





4、3のパターンにハモりを。

5度でハモる事で、メロディを強調する事も行いながら、パターン1、2に重ねても浮かない、目立ちすぎないようになります。





全部を重ねたのがこちら。

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そして、パターン1、2をもう一度弾いてダブルにして、定位も振って広がりを加えたのがこの完成形になります。



このように、アンプのセッティングは全く同じにする事で、各パートの統一感は保ちながら音を厚くすることが出来ます。

また、こうする事で、いかにも「ダビングしました」というニュアンスをあまり強調せずに音を重ねることが出来ます。


では!また次号で!

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鈴木健治 | ギタリスト
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