![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/4289235/rectangle_large_82da295ee0ddfcea0deb5f04dd48a2ed.jpg?width=1200)
シングルコイルをハーフトーンにするかしないかの選択法。鈴木式
今回はシングルコイルピックアップの使い方にフォーカスしてみます。
シングルコイルピックアップの分かりやすい特徴として、ハムバッキングのピックアップと比べると、トレブリー、すなわち高音域が出やすいことが言えるでしょう。
トレブリーであるゆえの利点は音のスピード感が出しやすかったりアタック感が出しやすいなど、色々あります。
しかし、それゆえの弱点もありまして、まずあげられるのは音が細くなりやすい、ノイズが乗りやすい、などがあるでしょう。
扱いにくい分いじりがいもあり。
ノイズが乗りやすく下手をすると音が細くなってしまいがちなシングルコイルピックアップですが、上手にコントロールしてやると幅広いサウンドメイクが行えるんです。
その代表的な使い方として、2個のピックアップを同時に鳴らす「ハーフトーン」があります。
今回はシングルコイル単体とハーフトーンの使い分け方法のアイデアを何パターンか紹介してみようと思います。
では、「シングルコイルをハーフトーンにするかしないかの選択法。鈴木式」いくつか解説していきましょう♪
ハーフトーンと単体使い分けの基準。
フロントポジションのシングルコイルとフロント+センターのハーフトーンでの大きな違いは、ハーフトーンに比べ単体では高音がピーキーになりやすい事と言えます。特にクリーントーンではそれが如実に分かると思います。
セッティングや弾き方が同じでも、単体の方が高域にクセがあり、ハーフトーンではピーキーな部分が減って、シェイプアップされた様な感じになります。
センター単体ですとシングルのセンターポジションらしく、ピーキーでもなく太くもない独特のニュアンスが出ていますが、ハーフトーンではやはり少し音がスッキリしつつ、ハーフトーンならではな少しミッドが出たようなニュアンスになります。
使い分けの考え方。
はじめに書きますと、ボリュームやトーンなど同じをセッティングの状態で、ハーフトーンと単体シングルのベストな音を出すのは結構難しい。という事になります。
特にクリーントーンの場合、僕の場合耳に痛い高域をとにかく避けるようにしているのですが、ハーフトーンに合わせて調度良いセッティングで単体シングルをそのまま弾くと、耳に痛いピーキーな高域が目立ってしまい、単体シングルに合わせたセッティングでハーフトーンにすると、音が奥まってしまう事が起きるんですね。
ですので、特にライブではハーフトーンかシングル単体を同じセッティングで弾くことは殆どしません。大抵の場合ハーフトーンに合わせたセッティングにして、例えばフロント単体の時はギターのボリュームやトーンでピーキーになり過ぎないように抑える方向で調整するのが実用的で良い方法だと思います。
何故ハーフトーンに合わせるかと言いますと、シングル単体に比べハーフトーンは音質もそうですが、音量感、パワー感も若干減るので、シングル単体に合わせたセッティングだと、音が引っ込んでしまい、上げる方向で調整しないとバランスが崩れてしまいます。ギター本体のボリュームは10以上上げられないので、シングル単体を下げる方向にするのが合理的でシンプルと言えるでしょう。
レコーディングですと、都度アンプのセッティングや全体のトーンの調整が出来ますので、色々とやりがいはありますが。
エレキらしさ=シングル、爽やか=ハーフトーン
こういう分け方もします。
エレキらしさというのも曖昧な言い方ですが、例えばモズライトの音を想像してもらえば分かると思いますが、あの独特な高音域の感じ、、と言いますか、やはり少しピーキーな方向ではありますね。
もっと言うと、
フェンダーツインリバーブ=エレキらしい=シングル単体の音
JC-120=爽やか=ハーフトーンの音。
という言い方も出来るかもですね。
なので、
ジャキっと言わせても良い時にはシングル単体、少し包み込むようなアルペジオならハーフトーン、という使い分けはオススメですね。僕も結構この方法は使っています。
又、シングル単体=コードカッティングの時に音程感が出やすい。
ハーフトーン=音程感よりも鋭く痛くないアタック感が出しやすい。
こういう違いもあります。
例えばタイトなカッティングですと、ジャっと弾く音の長さは比較的短くなるのですが、シングル単体の方がその短い時間で音程感コード感が出しやすいんですね。
これは自分の長年の経験から得た事なので、教則本なんかにはあまり載っていない、、と思いますよ。
周りの音が聞けているか聞けてないか、も、かなり関係してくる所でして、アンサンブルの中で自分の音はどういう混ざり方をしているのか?を意識するのとしないのでは、例えばバンド全体のクオリティにも影響してくる所なんですね。
あとがきと次回予告。
こういった微妙だけど奥深いセッティングでの違いはネット動画などではなかなか伝わり難い所でして、生で聞いてもらえるのが最も伝わりやすいんです。このマガジンもネット上ではあるのですが、極めて微妙なところを伝えるのは難しいですね。もちろん最善は尽くしていますが、、、。
次回は、今回の続きで実際に音を出して、比べながらピックアップチョイスのアイデアを紹介する予定です。
今回は以上になります。
では。
いいなと思ったら応援しよう!
![鈴木健治 | ギタリスト](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/42240125/profile_0b8419ac9211bbb1885ce63dd22151b6.png?width=600&crop=1:1,smart)