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奈良旅行3日目 ー 山辺の道、明日香路、當麻寺

 この2日の旅つづりが過剰だったため、今日は写真中心にしたいと思います。
まず古代、飛鳥と平城京を結ぶ(奈良春日神社を超えて、いまの白毫寺のあたりまで)日本最古の道、「山辺の道」の半分を歩きました。「三輪山」という山自体を御神体とする大神神社まで。けっこう鬱蒼とした雑木林や、古くから耕されているのだろう畑や農道、ひなびた民家の間を縫うように歩きます。天気は快晴でした。温度も高くて半袖でラッキー。ぼくは自称「晴れ男」でして、これくらいしか自慢するものがないのですが、今回もあたりです。

⚫︎山辺の道

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御神体が三輪山という山である神社、大神神社です。

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⚫︎明日香路

そして午後は飛鳥に出て、飛鳥朝時代の古都、明日香を歩きます。山辺の道は多くの古墳に囲まれていますが、明日香も高松塚古墳に代表される古墳や、ミステリアスな遺物に囲まれた、考古学に詳しくない観光旅行者にとっては想像の唯中に埋もれる楽しみの多い要素のある土地だと思います。サイクリング自転車を借りて飛鳥から橿原神宮駅まで乗り捨て観光でした。明日香の観光は自転車を借りて回るのが絶対にいいですね。効率的だと思います。
(ただ、自分のような方向音痴は相変わらず難渋する部分も多かったです)

高松塚古墳です。ここには墳墓の中に描かれた素晴らしい壁画の模写展示館もあります

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天武持統陵。(折角、持統天皇の生涯の物語マンガを読んだので、やはり挨拶に行かなければと。ちなみに持統天皇は、日本で初めて火葬された天皇でした。夫の天武天皇と同じ稜に埋葬されました。後に盗賊に骨壷をとられたとか?違ったかな?)

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岡寺の二面石です。

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前後しましたが、亀石。

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日本で一番古い大仏を安置している飛鳥寺。人々が何度もの被災を受けつつ同じ場所に引き継いできたということで、中での写真撮影は可能でした。

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幼年時代の聖徳太子像

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推古天皇の元で仏像を造る鞍作止利(室町時代の絵画)

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⚫︎當麻寺
 夕方に差しかかり、橿原神宮駅に借りた自転車を返して、そのまま當麻寺駅に向かいます。當麻寺は二上山という雄岳と雌岳が寄り添うように並び、そこに夕日が落ちるというなんとも素敵なロケーションの麓にある名刹です。
 もともと由緒も古く、最初は聖徳太子の時代でもある推古天皇時代まで遡ると言われる古刹ですが、二上山のロケーションで藤原中将姫という人が二上山に阿弥陀仏を見て天竺を感じたと言う、何か取り憑いた感じで一日で巨大な当麻曼荼羅を編み上げた伝説があって、そこで阿弥陀信仰も絡みます。
 この辺は折口信夫という民俗学者が『死者の書』という、結果的に持統天皇に叛逆した罪で討ち取られた「大津皇子」が二上山に葬られ、その無念を中将姫の曼荼羅を編む想いを大津皇子にたいする愛惜に絡めて小説化していて、とても興味深いものです。ただ、あの時代に詳しくないとなかなか。読みましたけれど、難しい小説ではあるなというのが正直な感想です。
 また、弘法大師空海もここに来られ、中将姫の當麻曼荼羅を見て密教の阿弥陀世界があると感じ入り、ここで修行。以後、真言密教の土地柄にもなります。なので、仏像さんも種々な仏菩薩の世界がある仏世界です。そうそう、ここは山岳修行とも関係していて、山岳修行者、役行者の像もあります。

……こう書くと何だかさまざまな仏教世界観テーマパークみたいに聞こえましょうが、全体が非常な調和性があって、本当に素晴らしいのです。ぼくはこのお寺が本当に大好きです。背後に構える二上山やそこに沈む夕陽のロケーションも含め、各仏塔の佇まいも素晴らしいです。
今日はこんな感じでした。最後に當麻寺にも行けたのは本当によかった。

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なんか後光が差しているような…

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そして帰路。夕日がまぶしく…

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(旅行三日目)


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