小説【スペース・プログラミング】主要登場人物
↑プログラミング小説
↑ガール・プログラミング
**前回までの【プログラミング小説】、【ガール・プログラミング】に引き続き、新章突入が決定しました。
先に主要登場人物をお知らせします。**
・三谷 裕治（みたにゆうじ）
本作の主人公。13歳。
中学1年生にして中堅ライトノベル作家で、ペンネームは「宇宙儀（うちゅうぎ）そら」。しかし、そのことは一部を除き周りの人間に内緒にしている。自他共に認める「隠キャ」（陰気な性格の人を意味する俗語）で、通学している總星（そうせい）学園の生徒達のノリにも馴染めない。反面、同級生の女の子に一目惚れしてしまう思春期らしいところも。趣味は天体観測。本人曰く、数学やプログラミングなんて「可愛げのない赤方偏移」というほど（？）嫌いで、母親の言い分で強制的に数学の家庭教師をつけられるほど。しかしその教師となったのは……
・如月 星（きさらぎほし）
本作のヒロインで、裕治のクラスメイト。端正な容姿で裕治からも惚れられているが、発達障害（ADHD）の診断を受けており、一度話し始めるとマシンガントークを放つため、周囲からは変わり者と思われていて、同性の友達も少ない。しかし勉学やプログラミングに関して天才的な素質及び実力を持っており、サヴァン症候群を併発しているという噂もある。それにも増して、彼女には大きな秘密があるが、そのことには本人すら気づいていない。
・天童 進（てんどうすすむ）
總星学園中等部一年生であり、裕治のクラスメイト。親がスーパーゼネコン企業の部長で自身も勉強が出来るが、その性格は至って粗暴且つ典型的ないじめっ子。加えて多くの人間に対しては表向きでリア充を気取っているため、大人しい同級生以外には人当たりが良い。裕治をいじめの格好の的としていたぶることを楽しみとしている。
・海王 翔太郎（かいおうしょうたろう）
ライトノベル文庫レーベル「辻見ファンタジー文庫」の編集者で、裕治の担当。裕治の送ったライトノベルのタイトルと内容を売れ線のフレーズに大幅に変えて商業化した張本人でもある。「変人揃いのラノベ編集者」と言われる業界の中で、これでも常識人の部類に入るらしい……
・桑谷 葵（くわたにあおい）
裕治の数学の家庭教師となったT工業大学2年生の女性。明るく素直な性格で、プログラミングや数学の楽しさを裕治に教えようとしたり、何かと奮闘することがある。なかなか上手くいかないことがあると1人で抱え込んでしまうナイーブな一面も。しかし、有名作家を母にもち、自身も本好きであることから、裕治と自然に馬が合う部分も多い。そんな過程もあって、裕治曰く「2番目に好きな女性」。裕治がライトノベル作家であることを知る数少ない人物の1人。
・柚木 涼太（ゆずきりょうた）
裕治の通学している学校の警備員。38歳。独学レベルであるとは言え、プログラミングの技能を有している。ひょんなことから裕治と知り合いになるが、流石に葵の婚約者であることまではまだ知る由もない。