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【詩】ずいぶん行っていない

到着地点 
 結局ソフトクリーム状に戻ってくるんだ。

(葉っぱ)

抹茶味 緑の騒々しさに自分が酔っている
    ことに気づかずだだちゃ豆に
    似ていることにも気づいてない

退屈がのっぺりしているからといって、希望がないわけでもない。症状が笑えるなら、背後だけを気にすればいいのだ。高速道路のパーキングエリアで、どうしても気になる味を試すことになる。必ず選ばなくてはならない。苦痛。甘美な苦痛のみがフレーバーだなどと、つぶやいてみたとしても、結局のところ味を求めているのではないのだ。形ですらない。ないならないで落胆もしない。恒常的な私達の冷淡さ。その冷たさを凝視すること。渦巻状。決して螺旋などと口走らないほどの節度。

「葉っぱ。」と彼が言った

踏切が開くのをただ待っている。
節度がもうすぐ到来する春を知らせてくれるのだから
籐の籠から飛び出している葱
指し示めされている他者
粉末

葉っぱ(なければ果実でもよい)

抹茶に敵対する者たちを思い出そう。バニラ、チョコレート、ストロベリー、どれも実から生み出されている。それに対して抹茶は葉っぱといっていいだろう。葉っぱは隠すときに使用されるものだろう。フレーバーの基底に概念として浮遊しているのかもしれない。人知れず隠蔽しているのだろう。誰を。そうそれはまごうことなき呑気に食べている私だ。私が隠蔽されるのだ。よく見てみよう、葉っぱ全てを。そして葉の裏を。

「葉っぱ?」

【葉】
1.根・茎と共に、高等植物の基本器官の一つ。普通、枝・茎からはえ、通常は緑色。葉緑素をもち炭素同化作用を行う。
 「―が茂る」
2.葉⑴を加工したもの。
 「茶の―」

 *グーグル検索で葉を検索した際の一番上 
  に表示されるOxford 
  Languagesの定義より引用

葉っぱ!

そうだ加工されているのだ。12格でもある。部首をタイプする術(スベ)を私は知らない。

「映画の画面の中で葉っぱが風でゆれている。画面の外にも世界がある。それは見えない。葉っぱがある。」(ブログ用)

真実としてもつまらないから

『葉っぱ』

葉っぱはまんべんなく散らされてなくてはならない

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#詩 #現代詩  

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