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たまにあります1

窓から見えるのはマンションとビルだ。今日は雨が降っているから、遠くまで見えないことはなくて、だいたい同じくらいの遠くまで景色が見える。ガラスにはワイヤー?もしくは針金が十字に通っていて景色を四角く切り取っている。透明な方眼紙を景色にペタンと貼ったような感じだ。

 昔からというか、なんとかいうか、こうやって指を動かすのが好きだ。別にタイピングだけとは限らない。言葉が現れては消えてゆく。書きたいから書いているが、書くことがとりたててあるわけじゃない。しょっちゅう南風という言葉が頭の中?に浮かんではきえてゆく。今はコンピューターのバックアップを取っていて、終わるのを待っている。忘れていてしばらくとっていなかったので、時間がかかる。暇な時間ができてしまっている。暇な時間というが、体はずっと動いている。目は物に親しんでいるし、音は耳鳴りと合わさっていろいろな音響を聞かせてくれるし、時々ため息か深呼吸かどちらかをしたりしている。全部自動だ。

 よく、窓の前に立ってなんかを待っているふりをする。やりたいことが、やってきたりする。いろいろやってみたくなったりする。風邪ににている。ひいたのか。鼻水がでるわけではないから、眺めてみるしかない。編み物なんかもやってみたい。前からSONIC・YOUTHというバンドのジャケ写にあるマイク・ケリーが(彼が作ったかどうかは知らない)ディレクションした写真の中の少しピントがずれたような編みぐるみを作ってみたいのだ。それは急にやって来る。もちろん、いろいろな影響からきた。あなたからの影響もないとは断言できないし、そして僕の体の構造からくるものもあるのだろう。

 テレビでスマートフォンゲームに約1億2000万円使った人のことをやっていた。すごいな。止まらなかったんだろうな。画面には意図があるのかないのかやたら赤いグリッド(長方形)が使われていた。よく見たら、周りは長方形だらけだ。急に自分の呼吸音が聞こえた。どうしてか、何回も窓から外をみる。コンクリートが斜めに視界を遮っていて、白いレースのカーテンが雨の降っているのをわからなくしていた。書けばくっきりとしているが、ほんとは境界線なく詰め込まれている。今日は雨の中ご飯を食べに外に行く。楽しみだ。

#エッセイ #雑文

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