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冬学期の学期末テスト

冬学期の授業は先週で終わり。今週から3月第2週までがテスト期間。どれだけ長いんだ、という感じですが、毎週1-3回のテストがぽつぽつとあります。10月当初は「こんなにぽつぽつ期間を開けてテスト受けるよりも、一週間の間にギュッと集中してテスト受けたいなあ」と思って同僚たちにいったら「お前は何を言っている!」と猛反発を受けたんだけど、テスト期間が近づくにつれ、ああ、これは彼らが正しかったなあ、と実感した次第。

一つの授業で与えられる知識のボリュームがやたらとでかい、というのがテストの準備を大変にさせる理由。森林学、というのはあくまで研究の対象を示しているのであり、分析の視点と分析の方法は星の数ほどある。そして、修士課程ではそういったさまざまな分析視点・分析方法をそれぞれの授業毎にマスター(あくまで基礎、ということですが)させようとするため、当然に教えられる分量がとても多くなる。

例えばForest Management and Planning。この科目はどちらかといえば林業よりの科目で、将来、森林所有者がどのくらいの収入を森林から得ることができるか、ということを分析することが主目的。最近はそれに加えて野生動物の保護や景観保護といった外部性の問題も含められているため、とにかく教えられる内容が幅広い。リモートセンシングの基礎をある章で学んだかと思えば、次の章ではファイナンスの基礎理論、そしてその次はリスクと不確実性について、という感じ。これって、それぞれで単独の科目として成立する分野でしょ、普通は。

ということで、結局授業が終わってから再度復習を始めると真面目にやろうと思えば一週間ぐらいは優にかかることに気付かされた。そして、英語で回答を書く、というのが日本語で書くよりも1.5倍ほど時間がかかるということを最初のテストまで気がつかず(1.2倍ぐらいでなんとかなる、と勝手に思っていた)、最初のテストであせることあせること。高校時代、旺文社のやたらと難しい模擬試験を受けて全然問題を解けなかったときのいやな汗のかきかたを久々に味わってしまった。

しかも、ドイツの先生方はバシバシ「不可」をつける。さっき、たまたま構内の掲示板をのぞいたら、以前のある試験の結果の一覧が張り出されていて、それを見ると、下手すると半分以上の生徒の学生番号の横に「不可」の文字が。どんだけ厳しいんだよ、という感じですが、ドイツは学費が安いのでだめなら来年受ける、ということに対するハードルが相対的に低い。そういう安全網があるからバシバシやるんだろうね。日本だとなかなかこれだけ厳しいというのはお目にかかれないと思う。僕はドイツには次の学期までしかいられないから、落ちることはできません。とにかく全科目で合格点確保が目標。

先ほど2つ目のテスト(Forest Inventory)が終了。これはまずまずだったかな。今週はもう一つ(口頭試問とソフトウエアによる課題の分析!という初体験の形式のテスト)あって、来週からは1つずつ。働いていたころとくらべ、大変さの質が違うのですが、大変は大変です。とにかく、テスト一発で評価が決まる、そしてその評価が後までついて回るので、精いっぱいがんばるしかない、と自分に言い聞かせ、日々鍛錬に励んでます。


オリジナル記事公開日:2012年2月15日


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