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エッセイ-3. エホバの証人のムチ問題について

最近(2023/2/28時点)エホバの証人の虐待問題がテレビ・新聞で取り上げられ、熱気を帯びてきているので、あくまで個人の一意見だがエホバの証人のムチの問題について記事が書きたくなったので書いてみる。

多くの方がツイッターで意見しているが、何を目的にこのムチ問題を取り上げるのかが重要だと考えている。
私が重要な目的だと思うのが「実態の告知(過去も現在も)」と「2世の信仰の自由の確保(いざとなった時の逃げ方の周知)」だ。

まず「実態の告知(過去も現在も)」について、
エホバの証人に勧誘され魅力を感じ、教義を勉強しだしてエホバの証人になりたいと考える人がいたとして、おそらくその時は家族にどのような影響が出るかを正確に認識している人は少ないでしょう。
エホバの証人は対外的にはいわゆる良い人です。礼儀正しさを重んじていますし、謙遜さや柔和さを求められている宗教です。悪い影響はなく、むしろ良い影響があると考えるでしょう。
しかし家族になるとそれは別の話です。未信者の配偶者や子供に対し信仰するよう圧力を加え、禁止事項を押し付け、家族関係に亀裂が入ろうと組織を第一に考える傾向にあります。(すべてがそうとは思っていませんよ)

その家族内のあらゆる問題が表に出てこないため、未信者の配偶者や子供が犠牲になります。そして統一教会の2世問題を皮切りにエホバの証人の家族内での悪影響がたまりにたまって噴出している状況でしょう。
なのでこれからエホバの証人になるかもしれない、なろうとしている人が記事を見ているならば、たとえ過去であっても「実態の告知(過去も現在も)」としてムチような問題があったことを知らせることが、新たな犠牲者を出さずに済むと考えてます。なお知ったうえでものみの塔協会を信仰するのももちろん自由です。

※実態の告知といっても誹謗中傷は良くないです。恨みもあるだろうけどね

次に重要な目的として「2世の信仰の自由の確保(いざとなった時の逃げ方の周知)」です。2世信者は生まれた時からその環境にいるので防ぎようがない、だから逃げる手立てを周知してあげることが大事だと思います。
もしこのニュースを見て、ああ私はムチを受けてるけどこれは虐待なんだと気付けた子供がいたとして、組織を批判した記事を見たところでまず状況は変わらないでしょう。なので

①ムチ打ちの証拠取りをすること(カメラorボイスレコーダー)
②児童相談所虐待対応ダイヤル「189」に連絡すること
③親以外の頼れる大人がいれば助けを求めること

をムチ問題と併せて周知することが重要だと考えます。
(他にも必要なことあれば教えてほしいです)

厚生労働省の児童相談所対応ダイヤル「189」についてリンク

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↓ここからは私の意見というか感想多めです。

あとムチ問題についてツイッターで組織へ怒りのつぶやきが多く見られましたが、ものみの塔協会に罪を認めさせるのは限りなく難しいと思ってます。

まず被害を受けたボリュームゾーンである80年代、90年代の人が声をあげたところで残念なことに日本には時効というものが存在すること。

障害が残るような形で現在も苦しまれている方であれば罪に問うことができるかもしれないが、まず親に虐待を認めさせるという立証、そこから親が組織に命令されたために虐待したことを立証する必要がある。20年以上も前の虐待の証拠提示なんてまず難しいだろう。
ものみの塔協会が罪を認めるはずがない。

過去にものみの塔はムチという体罰を推奨していたということは事実だが
同時に虐待はいけないものとして指示していたのも事実です。
体罰と虐待の線引きはグラデーションで判別が難しい。主観・時代によって解釈が変わります。
増してや80年代、90年代といえば日本ではまだ体罰に対して寛容的で「先生からげんこつをもらった」、「部活で水を飲ませてもらえなかった」、「親から晩御飯抜きにされた」など現代の基準で言えば虐待にあたる行為も一般日常に見受けられました。そんな中、エホバの証人のみ過去の体罰を裁く、なんてことは厳しいでしょう。過去の基準からみても明らかな虐待は裁かれるべきですが、、先ほど申したように立証が難しいと思います。

なのでこのムチ問題でものみの塔協会側が何か変わる事を期待して批判するより、「実態の告知(過去も現在も)」と「2世の信仰の自由の確保(いざとなった時の逃げ方の周知)」に注力して批判すべきと考えてます。

以上読んで下さりありがとうございました。







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