佐藤航陽さんの「お金2.0」を読んでみた。

このホントを知ったのは実は結構前で、ただその頃はあまり興味を持てなかった。だからといって今、メチャクチャ興味あるというわけではないんだけれども、お金というものを発信するのに最低限読んだほうがいいと思ったので今回手に取ってみた。

『価値を仲介するツールに過ぎなかったお金がひとり歩きを始めた』『価値を運ぶツール』本書で書かれているこの頃からお金の意味が変わってきたのだと思います。お金は物々交換のツールでしかなかったのにも関わらずお金自体に価値が生まれ始めたのだと考えてます。
逆にそれだけお金というものに魅力があるのかもしれません。その魅力自体は表面的なものに変わっていくのかもしれませんが・・・。

『お金2.0』というタイトルだけあって今までのお金の概念から外すためにビットコインの話から始まるのだけれど、確かにその通りで日本人は特に今までとか常識とかに囚われすぎているような気がする。

『サービスを考える場合は、生理的欲求と社会的欲求を考えることが重要』と書かれており、結局のところ他人からどれだけ認められるかということに自分の存在価値を見出しているのかもしれない。
自分以外がいなければ何も気にすることはないのだから自分以外の生き物に認めてもらいたいだけなのかもしれない。
この考えはすごく深いと思う。これは『脳内の神経系と言われる部分にある報酬系や報酬回路に関係がある』らしい。
人間って比べる相手があるからモチベーションがあがる生き物なんだと改めて思った。

そして少し話が変わるが今の時代、モノの価値が極端に下がってきている。ということはモノではなくイミの価値が高くなっているのかもしれない。これはきっと他の投稿で発信しているので探してほしい。

そしてここまで読んできて・・・「え?お金の話ズレてない??」なんて思ってた。
だって経済や自然、歴史や文化、偉人など話が飛んでいるように思えるがすべてが「お金」に続いていることに後々気づくことになる。
それはなぜかというと私が感じるに世の中の流れとお金の流れはすごく近いものがあり、例えるなら本書に出ている『中央集権化』という言葉になる。

簡単に説明すると日本でのお金の中心は日本銀行であり、日本国内の中心は東京であるのが今までの常識であった。しかしこれからはブロックチェーンによりビットコインなんかの架空通貨に中心がないように、このコロナ禍で東京に集まるメリットがなくなったとこにみんなが気づき始めてしまった。

そして今まで考えられなかった繋がりが増えてきます。それは『人と情報とものが直接かつ常に繋がっている状態』このことを作者は『ハイパーコネクティビティ』と呼んでいるらしい。これのなにかすごいかというと今まで管理する側が絶対的に力や権力を持っていたが、こうなってくると個々に力が与えられるようになる。

これは今まで以上に個人の能力で個人が評価される時代になるということで、更にAIやロボットなんかに仕事を取られることもあり、加速し始めているとも思う。

更に話は進んでお金とはなにか。価値とはなにか。その本質を考えされられるような内容になっていて以前私が発信した内容を思い出した。
お金とは価値という意味合いでは貯めることができないが今の世の中お金ではないものにすることで貯めておくことがているということ。
わかりやすくお伝えすると「信用」や「知識 」「経験」などになると考えている。これはお金と違っていつでもお金と変えられるということがメリットで更にお伝えすると世の中の流れとは全く関係ないという言葉。要はデフレになろうがインフレになろうが価値は変化しにくいという性質を持っているような気がする。

今まではお金を稼ぐことがうまい「マネーキャピタル」が力を持っていたがこれからは社会学部継続的に良い方向に発展するための力「ソーシャルキャピタル」が力を持つようになるそうです。
これが書かれた3年以上も前にクラウドファンディングやフォロワーが多い人に価値が出てくると考えでいた事に気付かされます。
そして今現状のビジネスとは「ビジネス=社会貢献」にシフトしはじめています。それだけ人間が本物の情報に触れ始めているからなのかもしれません。しかし触れ始めているだけで本質的なものはごく一部の人しか理解していないとも思います。

そして本書に書かれていることがとても考えさせられる内容でこれからの世の中でテクノロジーの進化とAIの普及で世の中の仕事が価値をなくし、AIやロボットが仕事をこなすようになるとベーシックインカムが導入されるようになる。
ここで問題になるのがベーシックインカムの導入とともにお金の価値観が変化し、お金は生活するためのツールから、よりよい生活をするためのツールとなる。
そうなるとお金で回っていた経済が分断化され、その経済圏を選び生活するようになる。これって実はめちゃくちゃ怖いと思う。それだけお金に対する価値感が変化すると世の中を変えてしまう。逆にそれだけ世の中はお金にコントロールされている気もする。

そして何が怖いかというと、その仕組みの根本がすでに世の中にあるということ。
それは・・・。少し想像すればわかっていただけると思うのであえてお伝えはしないが、近い将来、その世の中になるように世の中のレールは敷かれていることに気づいているだろうか。

ここまで私自身恐ろしくなるようなことをは発信させて頂いたがだからこそ本書では『内面的な「価値」に着目せよ』という言葉を使っている。
私もそのとおりだと感じていてこれだけ多種多様な世の中になった今、自分の正義や正解は自分で見つけるしかなくなってきている。

そしてそれを価値に変えるものは自分自身がどれだけ楽しめるか。これに尽きると思う。
私自身、熱中とか熱狂するものがないので少し焦りを感じている。しかしこの事実に気づいたからこそこれからの行動を変えることができると思う。

更にお伝えするとそれがない人のほうが多いような気がしていて、だからこそこれからの世の中はエンターテインメントを欲する人、エンターテインメントで時間を潰す人が増えてくると書いてあり、その事自体は私的には素敵だと思うけど、やはり怖いイメージがある。深い話は本書をぜひ読んでいただきたいと思う。ちなみに後半の1/4がメチャクチャ面白いのでぜひ読んでいただきたい。

本書では様々な境界がなくなってくると発信していて、『地域』『国境』『バーチャル』『国民』様々なことに境界が崩れていくと発信している。私もその意見に同意だし、加速してほしいとすら思っている。

様々な世の中の状況やこれから起こるだろう未来、これからの流れ、そのすべてがお金を中心として回っているのかもしれない。それがタイトルにあるような『お金2.0』という考え方なのかもしれない。
現代人はいい意味でも悪い意味でも「お金」に振り回されていてお金の価値や意味が薄くなったときに更に進んだ人間らしい生き方になるのかもしれない。
その時代の自分らしい生き方をするかしないかは自分次第だと思う。


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でわでわ!まつでした。またね。


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