ボーカロイドの"語りパート"フェチを助けてください(2)
ごきげんよう!今日も元気なインターネット中年、賢二です。本記事は「曲の中に”語りパート”があるボカロ曲が好きダァ〜!」特集の第二回です。趣旨などは前回の記事に書きましたので、下記からどうぞ。
今回は初音ミク以外のボーカロイドの曲を3曲紹介します。
◼️今、あいにいくから。 - 「カムパネルラ」 宮沢賢治の童話「銀河鉄道の夜」をモチーフに作られたsasakure.UK氏の作品。2:32からの"語りパート"では、GUMIが誓うように「今、あいにいくから」と語るが、曲内では「はじめからね/~/届くはずないこと知ってたんだ」と繰り返されることからも、ジョバンニ(仮)はカムパネルラ(仮)の死を頭では理解している。"語り"と歌唱で、「もうあえない/でもあいたい」相反する主人公の気持ち、主人公と相手の大きな隔たりを感じる。絶品。
◼️A buon intenditor poche parole. - 「ジャスティン⇒ジャイブ⇒ジャスティファイ」 まあ〜〜〜よくしゃべるがくぽである。2番からMEIKOが参加してくるところなんて、最高にワクワクする。MEIKOとの掛け合いはあくまで台詞の応酬だが、ラストに立派な"語りパート"がやってくる。「A buon intenditor poche parole」はイタリア語の諺で「物分かりの良い人間に言葉はいらない」という意味。よくしゃべる神威がくぽが言うので面白い。その実、私たちのことをずっと小馬鹿にしていたのだ、やられた!と思う。痛快。
◼️JAPANに着いた俺はGAKUZENとした - 「DANCING☆SAMURAI」 神威がくぽの代表曲「ダンシング☆サムライ」のBIG-ALカバー。とにかく一刻も早く聴いてほしい。歌も語りも最高だし、この"語り"に沸くコメントたちも含めて楽しむのがオツ。先で紹介した「のろいのめか゛ね」と同じぶっちぎりPの作品。見事。
曲の合間の"語り"で、聴いている私たちは曲の世界の中にもう一段階沈み込むんですよね。"語り"ってちょっと小っ恥ずかしいところがあって、でもそれを一たび超えてしまえば、その妙な感覚が癖になってしまいます。
今日紹介した曲を集めた「"語り"のあるボカロ曲」のマイリストはこちら。ボカコレ2020冬のユーザー厳選プレイリスト企画に参加するために作りました。この他に、もし"語り"のあるボカロ曲にお心当たりのある方がいらっしゃいましたら、ぜひ教えてください!
普段はTwitterにおります。 賢二