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人から好かれる話し方のコツ:ポジティブな情報を最後に伝える

この話は、人から好かれる話し方を知りたい方や、コミュニケーションをもっと上手にしたい方に向けてお話します。特に、新社会人の皆さん、ここでの学びが人間関係の質を格段に上げる手助けになるはずです。

人は誰しもが、他人に好かれたい、良い印象を持たれたいという願望を持っています。しかし、その一方で、効果的なコミュニケーションを取ることが難しくなっているのも事実です。みなさん、会話の途中で思わぬ誤解を招いたり、最後の一言で相手の表情が曇ったりした経験はありませんか?


私の友人の話なんですが、彼は新しい職場でのコミュニケーションに悩んでいました。特に、上司や同僚と打ち解けるのが苦手で、会話がうまく続かないことが多かったんです。

例えば、ある日、彼は上司にプレゼンの準備について相談しに行きました。プレゼンの内容については自信があったものの、上司の反応が気になっていたのです。彼はこう言いました。「このプレゼンのスライド、少し情報が多すぎるかもしれませんが、データはしっかりと取れていて、結論も明確です。」上司は少し黙った後、「情報が多いのは確かだけど、まあ、頑張ってみて」と言って、微妙な表情を浮かべていました。

彼はまた、同僚との日常会話でも同じようなことがありました。ある日、ランチタイムに同僚と新しいプロジェクトについて話していた時、彼は「このプロジェクトはスケジュールが厳しいけど、チーム全員が協力すれば成功すると思います。」と話しました。同僚は一瞬不安そうな顔をしましたが、「そうだね、協力し合えばなんとかなるよね」と返事しました。

これらの経験から彼は、話し方に問題があるのではないかと感じるようになりました。そこで、彼は「ポジティブな情報を最後に伝える」というシンプルなテクニックを試してみることにしました。例えば、「このプレゼンのスライド、データはしっかり取れていて結論も明確です。ただ、情報が少し多すぎるかもしれません。」といった具合に、ポジティブな情報で締めくくるようにしたのです。この小さな工夫が、驚くほど大きな効果をもたらしました。上司は「データがしっかりしているなら問題ないね」と前向きな反応を見せ、同僚も「そうだね、スケジュールが厳しくても、みんなで協力すればなんとかなるよね」と安心した表情で返してくれるようになりました。

【心理的背景】
人は無意識のうちに、最後に聞いた情報を強く記憶するものです。これは心理学で「レジデンシー効果(終末効果)」と呼ばれるもので、会話の最後に伝えられた情報が、全体の印象を大きく左右するのです。ポジティブな情報を最後に伝えることで、相手に良い印象を残しやすくなります。


実践のコツ

  • ネガティブな情報は先に伝える:例えば、「このレポートは締切に間に合わないかもしれませんが、内容は非常に充実しています」といったように、ネガティブな部分を先に出す。

  • ポジティブな情報で締めくくる:上記の例のように、最後にポジティブな情報を伝えることで、相手に良い印象を与える。

  • 練習する:日常の会話やメールのやり取りで、ポジティブな情報を最後に持ってくる練習をする。

  • フィードバックを求める:信頼できる友人や同僚に、自分の話し方についてフィードバックをもらう。


まとめ

人から好かれる話し方には、言葉の順序がとても大切です。特に、ポジティブな情報を最後に伝えることで、相手に良い印象を与えることができます。これは、心理学的にも証明されているテクニックであり、誰でもすぐに実践できるものです。ネガティブな情報とポジティブな情報を一緒に伝える場合は、ポジティブな部分を後にするだけで、相手の印象が格段に良くなります。

もし、今までのコミュニケーションがうまくいかなかったとしても、今日からこの方法を試してみてください。きっと、人間関係がスムーズになり、職場での信頼関係も深まるはずです。何事も練習と工夫次第です。頑張ってください!

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久原健司(日本一背の高いITジャーナリスト/ 東海大学特別講師)
日本一背の高いITジャーナリストとして、「ITって便利だな!」「ITって面白いな!」と思ってくれる人と増やしたいという思いで、全国各地で講演をしていきたいなと思っています! ぜひとも、サポートを宜しくお願いします!