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レジリエンス(Resilience)

   コロナショックで一気にポピュラーになった言葉、「レジリエンス/R esilience」。

   もともとは「反発性」、「弾力性」といった物質の性質を示す物理用語だそうですが、最近では「復元」、「回復」といった意味合いで用いられています。

   自然災害や世界同時不況、テロ攻撃など不確実性に満ちた日常のなかで、多少の衝撃を受けてもみごとにたわみ、外的衝撃を跳ね返すことができる。そんな「しなやかな強さ」や「回復力」を、生き方や働き方、国家や企業のリスクマネジメントにも応用するには、という記事です。(President Online 『リモートワーク生活で人々が取り戻した何よりも大切なこと』)

   筆者いわく、まずは事実から目を背けず、しっかりと現状認識をすること。その際、ウイルスや災害といった人智の及ばぬ問題と、自分のできることはきちんと分けて考える。

  次に、短期目標を設定し中長期的なビジョンも明確にする。従来の思考法に囚われず柔軟な視点や軽やかなフットワークを持つこと、明晰な判断力と決断力を持ち、前進していくエネルギーを得るためには、安定した自己信頼力や肯定力も欠かせない。

   これに対して、「硬直化」「単一専門」「思考停止」「前例に固執する」「不可能である理由を羅列する」は、レジリエンスに反する態度だと筆者は言います。

   身近な例に目を移すと、多くの人が不可能だと考えていた在宅ワークも、半ば強制的に始まったことで私たちから多くの固定観念を消し去ってくれました。「その結果、生産性が3割改善した」という声が聞こえてくるのは、止むを得ず、でも思い切ってチャレンジした会社からです。

  今回をきっかけに、リモートワーク、短時間勤務、副業、など、働き方の多様化と真に公正なマネジメントが定着すれば、将来に向けて社会としての“レジリエンス”が高まるのではないでしょうか。

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