ヤマセミの歌 その11「厳しい現実」
ヤマセミたちの主食
魚を主食としているヤマセミ。活動する場所や時間が限られていること。警戒心が強くて飛び去ってしまうことが多いのでカワセミの名に比較してヤマセミは隠れた存在かも。私が暮らしている三浦半島ではカワセミが海に一年中ダイビングして海水魚を捕らえているが、ヤマセミは奥山などから街の河川には滅多に来ない(巣立ちした若鳥は結構やって来るが、長いはしない)。
人も釣る魚たち
ヤマセミはオイカワ、ウグイ、アブラハヤ、ヤマメ、イワナ、アユなどを捕らえているため、渓流釣りの方には知られた野鳥かも知れない。釣り人が放置した釣り糸や釣りバリが海鳥たちに大きな被害をもたらしていることは残念だ。実は同様なことがヤマセミたちには発生している。釣り針除去。担当の行政機関に捕獲申請。捕獲許可を得た後に現地に泊まり込。5日目の早朝にヤマセミの嘴にひっかかった釣り針を外すことができた。
衰弱
巣立ちした子供達。魚が獲れずに衰弱。全く動くことが出来ずに保護された。上流からぷかぷか浮いて流れてきたヤマセミが保護されたケースなど、さまざまな状態だった。
ヤマセミの人口飼育は過去にもされたが全て失敗。私が初めて成功していることから保護されたヤマセミは全て行政機関からの依頼で行った。
衰弱して保護されたこどもヤマセミ
通常の体重は360グラムだが、半分程度しかない状態だった。
川を流れてきた親ヤマセミ。保護して30日。状態はよくなってきた。
つづく