ラテン・アメリカ旅行記 - 第7回 (荷物)
一回ロースクール関係の記事を挟みましたが、今回は、ラテン・アメリカ旅行記の方に戻りたいと思います。旅程関係をまとめる中で、旅程以外の記事についてもアウトラインは出来上がっており、これをそのまま手元に残しておくのも勿体無い気がしましたので…。
今回は、荷物関係について書きます。今回のラテン・アメリカ旅行では、5週間をバックパックだけで乗り切る(飛行機に持ち込むのはCarry onだけにする)、という方針にしたので、何を持っていくかシビアに検討しました。なお、そもそも、5週間のラテン・アメリカ旅行において、バックパッカースタイルにこだわる必要があるのかは議論があるところです。ツアーであれば、全然必要ないでしょうし、今回の自分のような旅程でも、結局、現地組成のツアーへの参加を多用するわけですし、日中に荷物を持って観光するという場面もほとんどない(ベースとする宿に重い荷物は置いてこれる)ので、そこまで手荷物を減らす実際上のメリットはないようにも思います。なので、最後は、バックパッカースタイルにロマンを感じれるかどうかだと思います。
ルールの確認
基本的には、具体的に旅先で何をするかや、現地で何を調達できそうかを想定した上で必要なものを持っていけばいいと思います。ただ、前提として、機内の手荷物持ち込みルールを確認しておく必要がありますし、また、私のような留学生の場合、米国への再入国に際し、特殊な書類を携行する必要があるのでそれも忘れてはいけません。
手荷物持ち込みルール
ラテン・アメリカ旅行では、飛行機移動に頼らざるを得ない場面がほとんどであり、Carry onだけでいくという縛りがある以上、まずは機内の手荷物持ち込みルールを確認しておく必要があります。
こちらのTSAのサイトが網羅的です。
やはりポイントとなるのは、液体関係です。以下の小分け用バッグを買いました。TSA承認というのを買っておくと安心感があります。
また、Carry onの場合も、Check-inほどではないものの、航空会社によっては、重さ次第で追加料金を支払う必要があります。10kgが一つの目安のようです。ただ、e-check inだと重さを確認される機会がそもそもない気がしますし、in personのcheck-inの場合も、厳格に重さをチェックされたことはほとんどなかったように思います。唯一、Caracas-Canaima間で利用したConviasaだけ、やたら重量制限に厳格でした。チェックインカウンターで重さを測ったら12.4kg(水とiPadを手で持つことにして、バッグから取り出しても10.2kg)だったのですが、手数料云々以前に、そもそも持ち込むことすら拒絶され、やむなくバックパックをCheck-inしました。
加えて、Carry onの場合、自分の席の近くのキャビン(理想的には頭上)に荷物を入れられるかどうかが重要になってきます。航空会社によっては、追加料金を払うことで、ボーディングの優先順位を上げてくれます(例えば、LATAMは10ドルで、エコノミーの中での最上位にしてくれます。)ので、これを利用すると、荷物の置き場所を確保できます。とはいえ、自分の近くを確保できなかったとしても、どこかしらには入れてくれるとは思うので、そこまでこだわらなくてもいいようには思います。
留学生に関する注意点
留学生の場合、米国での滞在がF-1ビザに基づいている関係で、再入国時に必要な書類があったりします。具体的には、F 1-Visa、I-20、I-94あたりです。以下の大学のウェブサイトが詳しいです。私が実際に持って行ったものは、後記の荷物リストをご参照下さい。
荷物リスト
以上の各ルールを念頭に置きつつ、荷物を厳選した結果が以下のとおりです。5週間旅行してみて実際に使ったかどうかの感想なども付記しておきます。
なお、CaracasのConviasaにチェックインする際に、初めて重量を測ったのですが、トータルで12.4kgでした。iPadと水600mlを除くと10.2kgでした。
バッグ類
バックパック
Mammutの65リットルのもの。2019年に日本で購入。バックパックには100リットルクラスもあるので、容量だけ見るとだいぶ小さいような気もしますが、結果的には十分だったと思います。チャックが下にもあるのが便利です。
圧縮袋6点
袋自体はそんなにかさばらないので、多少多めでいいと思います。出国直前に以下のものをAmazonで買いました。
ドライバッグ
アクティビティ次第では、濡れることになるので、防水バッグがあると安心です。ハンドバッグ
バックパックを持って歩くわけにはいかないので、必要になります。ポイントとしては、例えば、バックパックをチェックインして預けたときに、必要なものをすべて詰められるサイズかどうか。私の場合、iPad (Pro, 12.9-inch)を持参しており、これが入るサイズがよかったと思います。しかし、実際にはそれよりはるかに小さいサイズのもの(2L)を買ってしまい、後悔しました。
透明なポーチ2点
小分けにする袋があるといいですが、透明なのがいいと思います。一見して何が入っているか分かるし、一応、機内持ち込みルールにおいて、液体を入れたボトル等は透明な袋に入れるように指示されているからです。
書類
書類は、基本的に、一つの書類につき、①原本、②原本の複製(ハードコピー)、③原本の複製(PDFなどの電子媒体)の3通りで準備しておきました(①と②は保管場所を分ける。)。以下は、①②いずれかの形態で持っていったものを記載しております。なお、航空券は以下に含まれていませんが、特にプリントアウトはせず、全て電子メール(③)で管理していたためです。
パスポート
パスポート再発行用写真
幸いにも使うことはなかったです。I-20
米国に再入国する際に求められると聞いていましたが、私の場合(Hartsfield-Jackson Atlanta International Airport)、特に求められませんでした。F1 Visa
同上。I-94
同上。SEVIS Fee receipt
同上。Yellow Fever Immunization Certificate
国によっては求められると聞いていますが、実際に提示する場面はなかったです。ワクチン接種は、出国直前に済ませましたが、別途書こうと思います。大学在学証明書
大学から持っていくことを勧められたのですが、特に呈示する場面はありませんでした。なお、学生証も別途持っていたので、そもそもいらなかったかもしれません。COVID-19ワクチン接種証明書
私は日本にいたときに4回済ませていましたので、日本の厚生労働省のアプリから出力しました。ただ、呈示する場面はありませんでした。旅行保険証書
幸いにも保険に頼る場面はなかったです。Bank Statement
これも大学から勧められたので用意しましたが、不要でした。国際免許証
別に運転する予定はなかったのですが、念のため。
貴重品
現金
現金を持つことにはリスクを伴うので、難しい判断になりますが、それなりの量のUSDを持っておいたほうがいいと思います。USD自体が通用する国もありますし(私の経験上は、コロンビア、ボリビア、エクアドル、ベネズエラ。エクアドルに関しては、そもそもUSDが法定通貨という扱い)、現地通貨の入手手段としても、USDからの両替が一番リーズナブルだと思います。これに対し、現地のATMで国際ブランドのデビット・クレジットカードを使って現地通貨を引き落とすことも考えられますが(実際、私は、早々にUSDが尽きたので、そうしました)、ブランドによっては使えたり使えなかったりでしたし、そもそもATM利用フィーがそれなりにかかります。[1]財布2点
バックパックに潜めておくようの財布と、持ち歩く財布の2つを用意しました。これだと、大量の現金を持ち歩かなくていいので安心。クレジットカード4点くらい
Amexは使えないことが多いので(ベネズエラ、ボリビアは全く使えなかった。あと、ATMでの現地通貨のwithdrawalについても、Amexの公式見解によると本来使えるはずなのだが使えなかった)、Visa / Mastercardがマスト。学生証
カードホルダー
自宅の鍵
衣類
シャツ5点
衣類の数をどれだけ限定できるかで荷物の重さがだいぶ変わってくるので、最重要ポイントです。他方で、減らせば減らすほど洗濯の頻度が増すというトレードオフの関係にあります。私の場合、5着に落ち着きました。旅の最初の方は、1日着たら着ないようにしていたのですが、洗濯が面倒になってきたので、2日は同じものを着るというルーチンに切り替えていきました。下着7点
他の衣類と違ってそんなに嵩張るものでもないので、少し多めに持っていきました。短パン
靴下9セット
サンダル
歩ける用のサンダル(底が厚め)にしたのですが、ビーチサンダルもあったほうがいいと思います。やはり乾きやすいものもあったほうがいいです。水着
ジーンズ
帽子
ウルトラライトダウン
マチュピチュ、ウユニあたりは寒いのでマストです。セーター
同上。靴
サングラス
手袋
使い捨てレインコート2点
1つは使いました。ただ、基本どこかで買えると思うので、持って行くほどではないかも。フェイスタオル
バスタオルは持参していません。どこに泊まるかによりますが、それなりの宿に泊まるのであれば、不要だと思います。
ガジェット類
iPhone
Airpods Pro
iPad Pro (12.9-inch)
読書・映画鑑賞もでき、作業もできるので、Laptopよりもタブレットがいいと思います。Magic Keyboard for iPad
Power Bank
普段どれだけスマホをいじるかにもよりますが、基本、旅行中はMapなど見るはずなので、バッテリー使いがちです。なので、あると安心。実際にチャージすることは数回しかなかったですが。
Cable類いくつか
地味に嵩張るので、上記の各デバイスとの関係で必要最小限に絞れるよう、事前にシミュレーションするのが大事です。全世界対応アダプター
チリだけEU型なので、全世界対応にしておくのがいいと思います。
トイレタリー
歯ブラシ
歯磨き粉
石鹸
宿によりますが、私は結局使いませんでした。ホテル、Airbnbには普通にあると思います。洗剤
フロス
ティッシュペーパー
トイレットペーパー
これもどこに泊まるか次第。Uyuniで参加する予定のツアーのガイドから、持ってくるよう言われたので米国から持っていきました。ただ、いらないと思います。私は邪魔だったので途中で捨て、その後Uyuniで必要になったときに別途購入しました。リップクリーム
ハンドクリーム
目薬
爪切り
日焼け止め
化粧水
日焼けするので、多めに用意したほうがいいと思います。ただ、飛行機の手荷物制限があるので、面倒くさいけど、小分けにする必要あり。小分け用ボトル6点
コンタクト洗浄液
コンタクトレンズ(2 week)
コンタクトレンズ保存ケース
メガネ
メガネケース
薬
薬については、販売時の容器に入れたまま持っていくと嵩張るので、Pillを全部袋に移し替えました。そうすると、容器に書いてあるPrescriptionが読めなくなりますが、それは別途写真撮影してスマホ等で読めるようにしておきました。
マルチビタミンサプリ
ビタミン不足になりがちなので。体温計
正露丸
使わず。Acetaminophen
Pain Relieverです。市販薬。使わず。Acetazolamide
高所対策用の市販薬です。ただ、高山病は非常に苦しいので、ちゃんと医者に処方してもらう方がいいと思います。
Imodium
下痢止め。市販薬です。使わず。Bactroban
抗生物質。使わず。
Azithromycin
抗生物質。使わず。Malarone
マラリアの予防薬。医者に処方してもらいました。私の旅程上、Venezuelaまではマラリア危険地帯が続くでので、服用していました。Ibuprofen
頭痛薬。市販。高山病に苦しんでいたとき、こいつが一番効きました。Bandage
使わずマキロン
使わずLoperamide
下痢止めです。使わず。よく見ると、Imodiumと有効成分同じようなので、そもそもImodiumだけで足りたように思います。虫除け
体に塗るものとして、以下のDEET100%のものを持っていきました。他方、服に塗布するものとして、Permetherineを買いましたが、これは持っていけるサイズではなかったので出国前に衣服に塗布済みです。虫除けについては別途書きます。
Coil
医者にすすめられたので持っていきましたが、使わず。
その他荷物
Water Bottle
これはいらなかったです。現地で水ペットボトルを買わざるを得ないので、それを使えば足りますし、ペットボトルであればいざというとき捨てるのも容易なので。アイマスク
旅程の中に、機内泊が含まれている場合は、あったほうがいいと思います。マスク
同上。南京錠
これは、バックパッカーの習性で持っていきましたが、鍵付きロッカーのないドミトリーに泊まるとかでなければ、不要だと思います。まあ嵩張るものでもないのであってもいいけど。筆記具
輪ゴム
持ってったけど不要。ジップロック
不要だが、嵩張るものでもないので、薬を分けたりする用にあってもいいかも。
まとめ
普段の旅行ではここまで詳細な荷物リストは作らないのですが、今回はシビアな戦いになりそうだったので、しっかり目に作ってみました。参考になったようでしたら、❤️をクリックしていただくか、感想を書いていただけると嬉しいです。次回は、関連して、出国前にした準備について書こうと思います。
[1] 以下のサイトだと3%とされています。ただ、実際にはAmexがATMで使えたことはなかったですが・・・。