ラテン・アメリカ旅行記 - 第5回(旅程⑤ / Chile, Bolivia)
前回書いたBrazilに続いて、Chile, Boliviaに行ってきたので、その辺について書いていきます。前回少し書いたとおり、12月31日をRioで過ごしたい、というのが一つのターゲットであり、それを達成した後、新学期直前(概ね授業開始の4日前に当たる1月12日まで)に帰国するまでをどう過ごすかは中々悩みどころでした。大まかには、大陸の南にあるRioまで来たので、そこから順次北上して米国まで帰る感じかな、というイメージを持っており、そうすると、もう一つの南米ハイライトであるSalar de Uyuni (いわゆるウユニ塩湖)に寄っていくのがよいかなと思いました。で、Uyuniをまず固めたのですが、これもせっかくなのでChileから陸路で入って、そのままChileに戻らずBoliviaに残るツアーが面白そうということになり(同じ街に2回来るのは嫌いなので[1])、それだけで結構な日数を使うことになりました。その次に、Uyuniから米国までどうしようかなーと考えて、まだ離島要素が無かったことに気づき、Galápagos Islands (Ecuador)が浮上したのですが、経由地とか色々考えると結構行きにくくて、行けなくもないのですが、めっちゃ慌ただしくなることが予想されました。なので、それは諦めたのですが、まだ通っていない国に行くというアイディア自体は良さげだったので、Ecuadorの首都であるQuitoに行くことにしました。[2] 位置的にも、そこから米国まで一本で来れるので良さそうです。
ということで、今回は、残りの旅の前半部分であるChile, Boliviaについて書きます。要は、Uyuniまでの道のりです。
なお、冒頭の写真は、Salar de Uyuni(いわゆるウユニ塩湖)で撮影したものです。
Chile (1/3-5)
IguaçuからSantiagoに飛び、そこで一泊して、国内便でSan Pedro de Atacamaへ向かいます。このSan PedroがUyuni行きツアーの出発地ということになります。
Santiago (1/3-4)
Santiagoは、いい都市だとは聞いていますが、今回は特に何もせず空港付近で宿泊しただけです。
移動:JetSMART (Iguaçu to Santiago) USD 181.39
時差:GMT-3 (不変) (Daylight Saving Time)
宿泊:Holiday Inn Santiago - Airport Terminal, an IHG Hotel ★★★★ USD 175.00
とにかく空港に近い。翌朝のフライトはまあまあ早かったので、便利でした。Holiday Innのくせに?、結構まとも。
San Pedro de Atacama (1/4-5)
San Pedroは、砂漠の街。翌日以降の国立公園(Bolivia国内)を巡るツアーに参加するための準備を整えるのがメインでした。ただ、Boliviaまで行かずとも、San Pedro自体にもいい感じの砂漠ツアーが多数あるので、ここでもう1泊くらいしてもよかったのではと思います。ここに来る直前の1週間は、RioやらIguaçuやら瑞々しい場所に滞在していたのですが、一気にドライになりました。
San Pedroへの行き方ですが、SantiagoからまずCalamaへ飛びます。そこからは車で移動です。
移動:LATAM (Santiago to Calama) USD 152.50
移動:Bus (Calama to San Pedro) CLP 19,760 (= USD 20.51)
この移動中に、一気に砂漠感が増します。
時差:GMT-3 (不変)
宿泊:Hotel La Casa de Don Tomas ★★★★ USD 151.20
プール付きホテル。めっちゃ乾燥しているので、水に触れるのが超気持ちいい。濡らして乾かしてをひたすら繰り返す。サウナと一緒。基本いいホテルではある。ただ、水着を玄関の前で乾かしていたら紛失するというアクシデントがあったのですが(別途書きます。)、その際の対応がスローだったのが残念でした。
食事:Dinner La Picada Del Indio ★★
ディナー。雰囲気的には人気店っぽいが、店内に入場待ちの客が並んでいて、その行列の隣で食うハメになったのが残念。うるさくて気が散る。あと肉も硬い。
Bolivia (1/5-8)
San Pedro出発のツアーに参加して、BoliviaのNational Parkを回りつつ、Uyuniを目指します。ツアーなので、宿・食事は何も手配しなくてよく、色々楽でした。ただ、逆に自分の頭で考えて移動しない分、今どの辺にいるのか、という地理感覚は最後まで掴めませんでした。とりあえずNational Parkと書いていますが、その固有名詞も覚えていないくらいです。
ツアーは、最終地がUyuniなのですが、そのままSan Pedroまで連れて帰ってくれます。ただ、私はUyuniからLa Paz経由でEcuadorに向かう想定だったので[3]、Uyuniで降ろしてもらいました。
National Park (1/5-7)
ツアー:Expediciones Estrella del Sur ★★★★ USD 345 [4]
ツアー参加者は、私以外にブラジル人の家族4人でした。家族水入らずの旅行に異分子が紛れ込む形になってしまいましたが、みんな親切にしてくれました。[5]
ツアー予約の際にEnglish guideを希望したのですが、枠がなく、Spanish guideになってしまいました。その結果、例によって、一緒に参加したブラジル人家族に通訳してもらうことになりました。4人とも英語堪能でした。この手のそれなりに高額なツアーに参加する人は、sophisticateされている人が多く、英語も喋れることが多いので、ツアーの企画者も元から参加者間での通訳頼みなのでは?と勘繰ってしまいます。
また、San Pedroはそこまででもなかったのですが、ツアーで巡るエリアはいずれも高地です。最終目的地であるSalar de Uyuniに至っては、標高3,656mあります。必然的に高山病(Cusco以来2度目)にやられることになりました。このときもなかなか酷かったですが(全く食欲なし)、2回目の経験だったので、対応方法もなんとなくわかっており、また、頭痛薬を飲んだらそれが結構聞いたこともあり、ツアー最終日にはだいぶ回復していました。高山病については別途書きます。
ツアーの旅程は以下のような感じです。ラグーンでフラミンゴを見たり、岩に登ったり、そんな感じです。あと、温泉もあり、天国に来た気分になりました。全体的におすすめです。
時差:GMT-4 (1時間後退)
Chileがサマータイムを採用しているため、Boliviaに入国した瞬間に1時間時計が巻き戻ることになります。この点、ChileからBoliviaへの移動は、地図上では東に進むため、非常にcounter-intuitiveなので、夏時間中は注意が必要です。私は、ツアー中時間帯が変わったことに中々気づかず、ツアー最終盤でようやく気づきました。[7]
Uyuni (1/7-8)
National Park内を回った後、ツアーの最後は、Salar de Uyuniです。聞きしに勝る絶景でした。ただ、途中から面白写真撮影会になっちゃうんですけど、自分は1人で来てるので、割とすぐ飽きます。他のツアー参加者のカメラマン役に徹しました。
その後、Uyuniの市街に置いていってもらいました。そこで一泊して、翌朝La Pazへ向かいます。
時差:GMT-4 (不変)
宿泊:Atipax Hotel del sal ★★★★ USD 58.99
Uyuniの中心部からは遠く、立地は悪いようです。ただ、別に中心部に行ったからといって何もないので、そもそも出かける必要もないです。洗濯などを済ませ、夜飯は適当にホテルにあるスナックを食べました。翌朝の朝飯はちゃんとしたものを出してもらいましたが、うまかったです。
La Paz (1/8)
Uyuniで一泊した後、朝の便でLa Pazへ向かいます。本来の目的地は、Quito, Ecuadorなのですが、Uyuniの空港はしょぼくて直接Quitoまでは行けないため、La Pazでトランジットが必要になります。このトランジット時間がそこそこ長かったので、La Pazでもちょっと観光することにしました。
参考までに書いておくと、午前10時15分にLa Pazの空港に到着、午後3時55分に空港出発[8]という感じでしたが、十分ワークしました。空港から市街への移動(Uber)を考えると、市街観光に充てられるのは正味3時間程度でした。
なお、La Pazも標高3,650mなのでかなりの高所ですが、高山病は感じなかったです。慣れたのだと思います。
移動:Bolivian de Aviacion (Uyuni to La Paz) USD 74.80
時差:GMT-4 (不変)
観光:Mirador Killi Killi ★★★
展望台です。街が一望できます。
観光:Centro Cultural Museo San Francisco ★★★★
教会及び美術館。その場で組成されるガイド付きツアーに参加する必要あり。待ち時間はなかったです。La Pazの歴史がわかって、普通に良かったです。
Peru (1/8-9)
Lima (1/8-9)
La PazからSanta Cruz de la Sierraを経てもまだEcuadorには着きません。直行便がないからです。一度Limaで一泊します。この旅3度目のLima。翌朝ようやくQuitoに行けます。
移動:Boliviana de Aviacion (La Paz to Lima, via Santa Cruz de la Sierra) USD 260.61
時差:GMT-5 (1時間後退)
宿泊:Wyndham Costa Del Sol Lima Airport USD 128.59
初めてLimaに来たときと同じ宿です。空港近く。
次回
次回はQuitoについて書きます。これをもって旅程についての説明は終わりとなります。
[1] 後述のとおり、Limaだけ3回滞在・経由することになるので、これはちょっと気持ち悪かったですが、まあLimaは空路の要衝ということでしょうがないですね。
[2] 今振り返ると、このときGalápagos Islandsに行っていたとすると、Guayaquil, Ecuadorを経由することになるのですが、ちょうど経由するときに麻薬カルテルによりテレビ局占拠事件(別途書きます。)に遭遇していた可能性がありますね。もしかすると、フライトも無くなっていたかもしれません。そう考えると、なんの因果か、Quitoにしておいて正解でした。別途書くとおり、Quitoも緊急事態宣言の煽りを受けるのですが、観光は通常運転でした。
[3] 今回は手持ち時間的にかないませんでしたが、La Pazからさらに陸路でLake Titicacaまで行き、湖を船で渡ってPeruに入るというルートはめっちゃ面白そうです。また、Lake Titicacaは、以前はダイビングもできたらしく、ダイバーでもある自分としては、それも魅力的でしたが、どうやら今はやっていなさそうです。
[4] これとは別に、Natural Park Pass (Reserva Nacional de Fauna Andina Eduardo Avaroa)としてBs. 150 (=USD 21.68)、Banos (Quetena Grande)入場料としてBs. 6 (=USD 0.87)が現金で必要になります。必要な現金などのロジ関係は、Boliviaへの陸路入国する際の留意事項などと合わせて、別途書こうと思います。
[5] ちなみに、父親は弁護士でした。今は監査の仕事だけしているので、プラクティスはしてないけど、と言ってましたが。この旅では結構弁護士に会った気がしますね。そもそも弁護士の友人がいて、その人たちに会う、ないし一緒に行動するというパターンが多いのですが(Cartagena, Caracasで一緒だった日本人弁護士、Yaleで一緒だったCaracasの弁護士及びその友人、奨学金関係で知り合ったLimaの弁護士、RioのUT卒業生、QuitoのUT卒業生)、偶然ということもあります(Mexico Cityのツアーに参加していたNY弁護士、Canaimaで一緒にAngel Fallまで行った家族のうち2人、RioのAirbnbで一緒だったBrazil弁護士、Uyuni行きで一緒だった家族の父親)。
[6] San Pedroまで帰るコースだと、このあと、UyuniからChileとの国境に向かうことになり、道中で一泊することになるようです。もっとも、私の場合は、既述のとおり、Uyuniでドロップする形になりました。
[7] まず、なぜ気づかなかったかですが、最初はBoliviaでのツアー中、電波が届かないエリアにずっといたため(これはBoliviaのインフラの弱さによるものです)、それが原因かと思いましたが、GPSがあればスマホは自動調整してくれるはずなのでそうではありませんでした。よくよく調べてみると、なぜかスマホの自動調整機能がオフになっていたようです。
次に、なぜ気づいたかですが、ツアー中に、ガイドや他の参加者との間で翌朝の集合時刻などを打ち合わせるのですが、自分だけやけに早く集合してしまい、他の人がなかなか来ないという事象が2日連続で続きました。最初は「どいつもこいつも時間にルーズだな・・・」と思っていたのですが、やがて自分側に問題があることに気づいたのでした。
[8] なお、La Pazから直接Quitoに向かうのではなく更にBolivia国内のSanta Cruz de la Sierraで乗り換えるのでここは国内便でした。ちなみに、この動き方ですが、地図上で見るとわかるとおり、せっかくUyuniからLa Pazまで行ったのに、またUyuni側に一度戻る形になります。バカみたいで嫌なんですが、他にルートがなかったのでやむを得なかったです。たぶん、Uyuniの他都市との接続が悪い(週に2便しかない)のが原因です。