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余白の時間

私はコールセンターを運営する会社に勤務しているのですが

コールセンターには「稼働率」という指標があります。

・お客様と電話でお話している時間
・お話した内容を記録する時間
・電話を待機している時間

これらを稼働時間とするのですが

1日の労働時間のうち、稼働時間の割合が
8割を超えると離職率が上がるというデータがあります。

1日8時間勤務(お昼休みを除く)とした場合、
最低でも1時間半ぐらいは稼働していない時間を
確保しないと、疲れ切ってしまうのです。

つまり人間には
「余白」が必要ということです。

「ニクセン」という言葉があります。

ニクセンとは、オランダ語で「あえて何もしないこと」「目的を持たずに時間を過ごすこと」。

有益なことをしよう、何かを成し遂げようと、常に「オン」の状態になってしまい、気づかないうちに疲れやストレスをため込んでしまう人も多いだろう。がんばりすぎて燃えつきてしまう状態(Burn out)を避けるため、目的を持たない時間をあえて作る。デンマークの「ヒュッゲ(Hygge)」やスウェーデンの「ラゴン」のような「居心地がいい空間」や「楽しい時間」といった意味と同様に、自分を労わるアプローチの一つとして注目を集めている。

引用:https://ideasforgood.jp/glossary/niksen/

与えられた人生の時間を
有効に使おうとして

有益なことをしよう
成果を上げようとして

常に稼働状態にしていると
本人が気づかないうちに
疲れやストレスをため込んでしまうのです。

これが過ぎると
燃え尽きて(Burn out)しまいます。

以前の私はそんな状態でした。

そうならないためにも
目的を持たない時間をあえて作る。

まじめな人は

「なにもしない」って
なにをしたらよいのですか?

聞いてきたりしますが

実際のところ
なにもしないてじっとしているということではないです。

休みだから楽しまなければと
レジャーの予定を入れすぎて
疲れてしまう人もいますが

とにかく

「~ねばならない」

という義務感から離れて

自分の気分が赴くままに
散歩したり
ぼーっと空をみたり

そういう余白を
作ることです。

私は十条銀座にある
行きつけの喫茶店で
モーニングを頼み

淹れたてのおいしいコーヒーと
焼き加減ばつぐんのトーストを食べながら

外を行きかう人々を
眺めています。
貴重な余白の時間です。



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