上達しない時は上級者を参考にするより、初心者や経験が浅い人を参考にした方が上達に繋がる。
こんにちは。中国昆明の先策学校でテニスを指導しています。
私は競技レベルの生徒ではなくまだテニス経験が未熟な生徒を指導しています。
どうしてこれができないのだろう?と思う事が頻繁に起こります。
しかしそこには指導者として上達するヒントが隠されています。
そしてトップ選手より参考になります。トップ選手はラケットを持った時から、体の使い方が異常に上手かったり、他の人よりインパクト能力が高かったり、一般の人がいくら練習してもできないような事を簡単にこなしています。
だからトップになれるのですが。。。そして、本人しかできない特別なスキルや特徴を持っています。極論言うとオギャーと産まれた時から既に決まっています。ですので、どちらかと言うと競技歴が少ないか、時間をかけても中々上達しない生徒の方が参考になります。上達に苦労している生徒を観察していると共通している事があります。
頭の位置が打球時に崩れている事です。
頭の位置が変わるから目線が変わってインパクトが正確にできないのです。
テニスは動いてバランスを取り打球する競技です。この動作が複雑で、簡単そうですが簡単ではないのです。見ている人は自分が静止した状況で見ているので、何でできないのか不思議ですがプレーしている本人は、動いて上半身と下半身を同時に動かして打球するので目線が変わりやすくなりミスヒットしてしまうのです。
よくあるケースは、向かってくるボールに対して自分も前に行ってミスヒットをしてしまう。サッカーでいうとパスが出てくる場所にいればいいのに、ボールに近づきすぎてしまう。野球で言うとピッチャーのボールが速いので慌てて前で振ってしまうとかでしょう。
とにかくせっかちでボールが待てない。
そういう人は結構積極的な性格だったり、もっと速く打ってやろう!と思っている生徒が多いので、正確なインパクトができてきたら次やりましょう!と指導すると
落ち着いてボールを待って打つことができるようになります。
結論としてはトッププロの身体の動きを参考にするのではなく、
初心者や苦労している人を観察して、あっ!頭を動かすとミスヒットする。
やはりボールとの距離感を取らないと上手く打てない。腕が伸びすぎてると力が入らない。など基本的な部分に目をつけた方が上達に繋がります。そして自分の身体はトッププロのような動きにはならないことを理解しましょう。
トッププロを例に出す理由は、トッププロを出した方が、初心者を参考にするよりも説得力が増し、知らない人が勝手に共感してくれるからです。参考にしても上達には繋がりにくいのではないかと思います。