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トップアスリートを目指す選手の、学業と競技の両立について相談してみました。

塚田健一郎ともうします。中国雲南省、昆明在住。先策学校でテニスコーチをしています。


ジュニア期の課題である学業と競技の両立について校長のJingの意見を聞いてみました。


Jingは2020年5月。雲南省の山岳地帯に住んでいる少数民族の子供達に、
最高の教育を与えたいという願いを込めて6名の子供達を受け入れました。


午前中はテニスをして午後は学業をするカリキュラムです。


未だ中国では貧富の差は大きく教育を受けられない子供達はたくさんいます。


校長は教育側からテニスを見ています。
そして教育にはテニスが必要ということも感じています。


私はそのために先策学校にいます。


昨日私は校長に質問しました。


『数年後に数多くの試合に出るようになったら勉強はどうしますか?』


『テニスの試合に行くわけだからテニスコーチと遠征するけど、
学校の先生を一緒に派遣して移動時間や空き時間を使い勉強させます。
学校長なのでそんなに難しいことではありません。』


『学び続けさせます』


もちろん学力をつけるとか落とさないとかも大事なのですがもっと大切なことは


『テニスをしているから勉強ができないと言わせる環境を作らない』


とにかくテニスだけではない人間としても可能性を広げることが目的と言います。


それはこの数十年。中国はアスリートを育てるために、
生まれ持って金メダルを取れる可能性を持った人材に英才教育を与えてきました。


しかしそれは本当に各個人が望んで競技をしているのでしょうか?


引退して教育を受けていなかったらどうするのか?


途中で怪我やメンタルが壊れて競技を離れたら次はどうなるのか?


勿論1つの事を一生懸命取り組んだ人間は強いと思いますが。


しかしそれでは教育者として無責任すぎる。


と校長は言いいます。


校長は先生とテニスコーチが個々の特徴を活かして活躍する場所を提供していると言っておられました。


それも中国はいままで、スポーツと学業は全くリンクしておらず、


勉強は勉強。スポーツはスポーツ。


全く別の世界のようです。


それを大きく変えようとしているのが先策学校のテニスチームです。


テニスアカデミーと提携している学校ではなく、
学校の中にテニスアカデミーを作り上げているイメージです。


『もし校長が学校の校長でない立場だったらどうしますか?』


テニスコーチと先生を雇用できない場合は、先生になりたい優秀な大学生にお願いしたり教員免許は持ってないけど優秀な人材を探すと答えました。


『不可能な理由を探すのではなく、どうしたら可能なのか?を考える』


『考えたら考えただけでなく行動にうつす』


たったの15分のお話でしたが校長の人間性がしっかり伝わった時間でした。


先策学校はテニスだけでなく短期で留学したい生徒もアレンジして受け入れる体制を整えています。


中国で中国語の勉強や文化を学びたい。そしてテニスも習いたい!


なんて方がいればウエルカムです!





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