見出し画像

「十角館の殺人」

Huluで全5話構成の実写ドラマ化。
原作を読み直して万全の態勢で配信開始を迎え、休日に一気見した。

綾辻ミステリーは、この『十角館』 から始まった。全てを覆す“あの1行”の衝撃、 まさかの実写映像化。誰も訪れることのない孤島に建つ十角形の奇妙な館 『十角館』。その館に合宿で訪れた、ミステリ研メンバーの学生たち。 同じ頃、元ミステリ研の江南孝明には死者からの告発状が届いていた。やがて彼らを襲う、連続殺人。仲間の犯行か、外部犯の凶行か。ラストで全てを覆す、驚愕の結末があなたを待ち受ける!映像化不可能と言われた傑作ミステリー小説、初の実写化。

Hulu

※以下、作品の核心に少し触れています。

原作を忠実に再現した見事な映像化だった。大満足。
ほんの少しだけあった変更点も、原作者本人が加筆したようにも思えるもので気にならない。
もし2時間の映画だったら展開がかなり駆け足になってたので、倍の約4時間をかけてしっかり再現してて良かった。

で、あのトリックをどう映像化したのかは、それしかやりようがない大胆な方法だった。
かなり巧みにやっていたけど、果たして初見だと気付かないものだろうか。原作未読の人の感想を聞きたい。
全てを覆す“あの1行”のシーンは、その方法を使った事で演出が加わって興奮した。

キャスティングもなかなか良かった。
青木崇高が演じる島田が完全にイメージ通り。江南とのコンビ感。
最初やりすぎに感じたエラリイも、見ていくとやっぱりこれがエラリイだとなった。
そして、アガサ役に長濱ねるというのがイメージとちょっと違って厳しいんじゃないかと見る前は思ってたけど、実に上手く演じてた。ヒステリーを起こすシーン素晴らしかった。

実写ドラマ化、大成功だと思う。楽しかった。
他の館の殺人も見たい。

(2024年4月3日追記)
特別番組が配信されてたので視聴した。綾辻行人先生と長濱ねるの対談、ドラマのメイキング映像。
原作者本人の感想が聞けたり、制作のこだわりが見れて良かった。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?