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ママチャリとは何か

そもそもママチャリとはどんな乗り物なのか

一般的に自転車というと、ママチャリを連想される方がほとんどではないでしょうか。ロードバイクに代表されるスポーツ自転車が普及してきたとはいえ、まだまだママチャリを目にする機会の方が圧倒的に多いですよね。乗ったことない人を探す方が難しいレベルで日本中に普及しています。
しかし、それほど普及しているママチャリが、一体どんな自転車なのかを認識している人というのは、かなり少数なんじゃないかと思います。今回はそんなママチャリとはどんな自転車なのかを見ていきたいと思います。

考えるに、おおよそ次の4点がユーザーの感じるママチャリらしさじゃないかと思います。

①低速安定性
②そこそこの積載量
③安価
④メンテナンスフリー(?)

④について、実際はそんなことないんですけど、一般的にそう思わていると考えて入れました。改めて見てみると、自転車の中でもかなり異質な存在です。

これまで自転車というのは、高速・高品質に進化してきました。荷物を運ぶことなど、本来は想定していません。シンプルゆえに、メンテナンスも手軽に行えるような形状でした。
ところがママチャリは、完全に真逆の方向に進化しています。世の中に溢れているママチャリですが、相当に尖った性能をしているんです。こんな自転車は世界中探してもそうそうないはずです。

なんでこんなことになったのかというと、、、それはママチャリが歩道走行に特化した自転車だからです。

日本は自転車が歩道走行を認められている世界でも珍しい国です。そんな日本でガラパゴス進化を遂げた自転車がママチャリなのです。


自転車好き特有のママチャリ蔑視

そんなママチャリですが、一部からはかなり嫌われてしまっています。自転車を趣味にしている人ほど「ママチャリはクソ、あんなの自転車じゃない」こんな考えの方が多いです。ここまで極端ではなくとも、ロードバイクを趣味にしている人の中には特に、ママチャリを下に見る空気が確実に存在しています。

彼らからすれば、自転車というのは車道を走るものです。車道走行に全く向いていないママチャリは、受け入れられるものではないんです。自転車の車道走行が正義という人からすれば、ママチャリとはトンデモ自転車に他ならいのです。ママチャリへの好感度というのは、自転車の歩道走行に対してのスタンスそのものだと思っています。

よく議論になるダメダメな日本の自転車インフラの象徴として、やり玉にあげられやすい存在なんですよ。可哀そうなヤツです。


歩道走行の是非はママチャリとセットで考えないといけないと思う

結局ママチャリの存在を考えていくと、自転車の歩道走行をどう考えるかという話になってきます。

自転車は車道の左側を走る、という考えが浸透してきましたが「じゃ、ママチャリは?」となってしまうんですね。そうなると「ママチャリなんて乗るな!」なんて極端な意見が出てきてしまうんです。

ママチャリがマイノリティな存在であれば展開は違ってくるかもしれないですが、日本で自転車といえばママチャリです。「ママチャリも車道を走れ!」という意見もありますが、前述した通りママチャリというのは車道走行に全く向いていません。

日本という教室は、ママチャリという変人が多数派という面倒くさいクラスなんです。(笑)
コイツをどうとらえるかによって、今後の自転車事情というのが変わってくるような気がします。願わくば、ママチャリもスポーツ自転車も走りやすい国になってほしいなと思っております。

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