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はじめてのスポーツ自転車は、感性で選ぶ

仕事柄、スポーツ自転車を始めたいという相談をよく受ける。

その時の僕の答えは決まっていて「感性で選びましょう」というもの。
適当に答えていると思われますが、絶対にコレが一番正しいと確信している。


「乗る目的を明確にしよう」の欺瞞

スポーツ車に興味を方を持ってチャレンジしてみようと思った方がまずやるのは、ネットで情報を集めてみたり、ショップの店員さんに話を聞きに行ったりだと思う。

いろんな情報や返答があるけれど、ほとんどは最終的には「乗る目的を明確にしようね」というところに落ち着く。要するに「希望を出してもらえれば、こっちは最適解を用意しますよ。」というスタンスだ。

確かにごもっともではある。
昨今、本当にいろんな種類の自転車があるので、ぴったりの車体を選ぶというのもなかなか難しい。

けれど、これは(少し意地悪な言い方になるけれど)卑怯な言い回しだと感じている。なぜか。


始まりは『何となく惹かれている状態』

おそらく、スポーツ自転車を始めてみたいという人というのは、何となく惹かれているという状態のはず。
そのあやふやな気持ちを、しっかり言語化するというのは、かなり難しい作業だと思う。
しかも、知らない世界について、意思をクリアーにしないといけないっていうのは、ちょっと初心者に対して無茶でしょと。

まず乗ってみないと、その人が本当に求めるものは分からない。
失敗したくないというのは分かるけれど、もうこれは無理っす。(笑)
あれこれ考えても、知らない世界のことなんだから、絶対に正確な答えなんて出せないというのが、私の結論であります。

「じゃ、どう選べばいいんだよ!」という話ですが、、、
コレは最初に書いたように、「完成で選びましょう」でございます。


自分のフィーリングを信じ、心に従おう

ぱっと見て、あなたの心が反応するかどうか。これが一番大事。ビビッとくる、とかそんな感覚。
この感覚がない人というのは、(キツイ言い方になるけれど)センスがない人だと思う。

その感覚があったら、

店員が何と言おうが
ネットに何と書いてあろうが
彼氏彼女が何と言おうが

絶対に買い!
だって、そんな自転車と何度も出会えるとは限らないから!

心の底から震えるほど「ヤベー!」「かわいい!」と感じられるか。
答えは理屈の中になくて、あなたの心が知っているんです。


楽し気に欠点を話せるか

自転車乗りの人と話しすると、「この人は自分の自転車に惚れてるんだなー」と感じる時がよくある。

共通点は「すっごい嬉しそう、楽しそうに自転車の欠点を話す」というもの。
「重いから上るときキツイんだよ~」
「どうやっても変速の調整がうまくいかないんだよね~」
「この自転車めっちゃダサいよね!(笑)」

こんな自転車と出会えたら、幸せだ。
その近道は、いろんな情報を集めることではなくて、自分の感性を磨くことじゃないかと感じる今日この頃でございます。

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