【072】あなたのなかの十四歳に、沁みる物語。映画「青い鳥」 感想

こんにちは。

今日も1本大切な映画を紹介したいと思います。 

まず初めに今日は少し重たく感じる内容になるかもしれません。

少し肌寒くなってくると思い出す映画...

それは重松清さん原作の『青い鳥』です。


予告『青い鳥』 


あらすじ

前学期、いじめられていた一人の男子生徒 野口 が起こした自殺未遂で東ケ丘中学校は揺れていた。新学期初日、そんな2年1組に一人の臨時教師が着任してくる。村内(阿部寛)という男性教師の挨拶に、生徒たちは驚く。
彼は、吃音だったにだ。うまくしゃべれない村内は、その分“本気の言葉”で生徒たちと向かい合う。      (映画 青い鳥 DVDより)


主題歌

まきちゃんぐ 「鋼の心」

いい曲なのでぜひ聴いてくれたら嬉しいです。



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感想

こちらは中学生の「いじめ」を題材にしている映画で
自分が教員免許を取得するきっかけの一部となった作品でもあります。

なんでこんなに心に強く残っているかというと、僕自身もいじめ体験者だったからだと思います。

小学生の頃、仲間外れや嫌がらせなどでいじめにあい学校に行きたくなくなった時期がありました。連絡帳に沢山泣きながら「しにたい」と書いたこともありました。

両親や担任の先生に全てをぶつけて、色々対処して頂き今僕は生きています。本当にSOSを出せて、真剣に向き合ってくれる大人達と出逢えてよかったと素直に思います。

数年経って、何もなかったように話かけてくる人もいましたが僕はあの事を忘れません。

まさに「靴を踏んだ方は忘れても、踏まれた方は忘れない」そんな気持ちです。

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(脱線しましたが・・・)

でもこの物語ではいじめられていた野口君は自殺未遂を起こし、揺れた中学校・いじめのあった2年1組に阿部寛さん演じる村内先生が臨時教師として着任するところから始まります。

(正直、映画の中では少し目を背けたくなるシーンもあります。)

 実はこの村内先生は吃音でうまくしゃべれない分、“本気の言葉”で生徒達と向き合っていきます。

阿部さん自身初めての教師役とのことで戸惑い等もあったようですが、スタートからいい意味で少し不気味さのオーラを放っています。

そして野口君の除いた28名のクラス の冷え具合がリアルで、無言の中の悲鳴にすら見えるSOS、生徒達の真っ直ぐの目が印象的で阿部さん自身も撮影初日はとても疲れてしまったとメイキングで語っています。

今でも活躍している生徒達

そんな登場する生徒達の中には今も大人になり芸能界で光輝いている方達がいます。

 1人目:本郷奏多さん

2人目:仲野太賀さん


3人目:新木優子さん



みなさんとても初々しいですね! 

特に、その中でも特に光っていたのが、本郷奏多さんと仲野太賀さん。

本郷奏多さんは、なんでこんな表情ができるのか...
難しい役所にすんなり溶け込んでいます。

基本的に役作りはしないとのことですが、目力といい、何かを抱えている姿がどこか村内先生と似ている空気を感じます。

現在はYouTubeでも活躍しています。
30歳にはほんと見えない…笑


 そして、仲野太賀さんは映画「バッテリー」で惹かれて
14歳の頃から注目していますが阿部さん演じる村内先生の行動に腹を立て、教室にて自分の机に教科書を何度も叩きながら睨みつけるシーンがあります。まぁーそれがクラスの凍りつかせるほどの問題児で怖いこと、怖いこと。


(大人になりぶっ飛んだおちゃらけた面白いキャラクターを演じたりもしてますがこういった役も好きです)

 今後もみなさんの更なる活躍に期待したいと思います! 




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多くは語らない、心で語る 

「忘れるなんて、卑怯だな...」
そんな太賀さんをイラつかせ、他のクラスメイトやその両親や他の先生を驚かす行動というのが 倉庫にしまわれていた野口君の机と椅子をクラスの元の位置に戻し、毎朝その席に向かって「野口君おはよう」と声をかけ続けることでした。


 と果たして、村内先生は生徒達にどんなメッセージを残すのか。。

子どもだけでなく今、大人になった人もぜひ見て、
感想を家族で共有して欲しい作品です。



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いじめって最悪

言葉って時に人を温めるけど、時にたわいもない言葉で鋭く突き刺す「凶器」になったりもしてとても難しいものですよね。

「いじめ」ってあからさまなものもあるけど、する側はからかいのつもりのことが実は受けている側からするととても辛かったりもして、見つけにくい。だから野口君の訴えかけるシーンがすごく辛い…。

思春期だと親とかにも恥ずかしくて上手く相談できないこともあったり、自己の形成というか異様にむしゃくしゃして相手を傷つけたり、止めるにしても、次は自分の番になるって不安になって、自分を守る為に止められなくて、見て見ぬふりをしてしまったり。。。

いつの時代もなくならない...「いじめ」 ほんと最低だな。





ちなみに僕の中学時代にも「池田さん」と「山本君」という2人の不登校の同級生がいました。

原因は僕とは別の小学校の時にあったいじめが原因らしくて、あまり詳しくは分からないんだけど、中学に入ってから何度かノートを届けたりした記憶があります。

その時は笑顔で接してくれていたけど、やっぱり登校はできなくて中学卒業と共に会う機会がなくなっていって、成人式にも来なかったし、気づけばもうお互い30代。。。

今も2人は元気かな?どこかで笑顔で暮らしていてくれたらいいな。
と時々思ってます。



 【ネタバレ】 

 
物語の学校では、ベストフレンド期間として、悩みのある生徒が助けを求められるように青い鳥BOXを設定したり、2年1組の生徒達に反省文を書かせ、どこからも文句が出ないように、全員の先生から合格が出るまで何度も何度も書かせていたようなんですが、反省や後悔よりまるで試験のテストみたいにみんな同じ定型文を並べていく。
と無理やり書いて事を終えたそうで。。。

それじゃ生徒にとって意味がないですよね。
人を育てる、教育って方法色々あるけど難しい。

 
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そんな中、村内先生は着任前の出来事なのに、まるではじめからなかった事のように閉まってあった野口君の机をわざわざクラスに戻して、これはゲームじゃないと言わんばかりに絶対に「忘れてはいけない」「風化させてはいけない」と子ども達と向き合う姿が印象的で吃音である中での村内先生の言葉がとても一つ一つ心に響きました。


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心に残る台詞

この作品 先生から生徒に、生徒から先生に、そして先生同士で訴えかけるたくさんいい台詞があります。
校長先生の学校を船に例える話も好きなんですが、 特に印象に残っている台詞は本郷君が演じた園部君に向かって、野口君の席を戻した理由を述べて、園部君が強くなれますか?と質問した際の台詞です。

 「強くならなくていいんだ、人間なんて弱いのだから。だから本気で頑張るんだ」


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今、悲惨な事件や誹謗中傷などが問題になっている中で、
顔も知らない遠い存在からひどい言葉を浴びせられる世の中。

なんだか寂しく、切なく感じますが、書き込む前に、発する前に今一度、相手の気持ちを考えて、発言したことに責任を持って、そして今一度便利になったネット社会においてのモラルを一人一人が気をつけていきたいですね。

世の中には色んな人がいて捉え方も様々。。。
だから、誰彼も相手を踏みにじらない争いのない世の中になればいいな。

 


【ネタバレ②】  

そしてラスト、村内先生は最後の授業で生徒達に
再度「反省文を書きたい人は書いてください。」と指示をします。

自習をする生徒もいる中、一人、また一人と原稿用紙に向かう子が出てきて村内先生が着任されて少しクラスの雰囲気 が変わっていって、きっと生徒達は一生、村内先生のことを忘れないだろうし、野口君へしてしまった責任と向き合っていくんだろうなと感じました。

園部くんも反省文を書き直しますが、反省文の内容といい、本当の自分の言葉で書き記している姿が印象的でした。

 村内先生みたいな先生ってなかなかいないけど、こういった先生と出会えたら幸せですね。

僕自身もう少し学力があればとも思うけど、(汗)
どんな時も生徒に寄り添える教師を目指してもう少し教師の道に挑戦してもよかったかな。。

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 最後に・・・このシーンが好き!

ちなみに村内先生が読んでる本は石川啄木さんの詩集)


 石川啄木詩歌集 (青春の詩集 日本篇 3)


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最後にまた

「いじめ」を題材にした映画は他にもあります!


こちらも良かったら是非観てください!

それでは今日もありがとうございました。

また!

【十字架】

 映画『十字架』予告編 



【許された子どもたち】

映画『許された子どもたち』

予告編 

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けんいち〜映画好き〜
こんにちは。今日は記事を読んでくれてありがとうございます!20代少し仕事を頑張りすぎたみたいで、抑うつ状態になりました。現在人生の雨宿り期間中。日々の何気ない出来事。感じたこと。好きな映画のこと。発信していきます。また読みに来てくれたら嬉しいです!